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グローバルサイト:現地法人は本社発の情報に飢えている

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前エントリーと少々逆のことを書くが、自社のホームページは意外と社員に見られているとも言える。

企業の活動量に比べてインナーコミュニケーションが少ない企業では、他部署や会社全体の動きを社員は把握しづらく、ホームページがその機能の一部を補っている。
ほとんどの企業はホームページを外部向け広報・広告と意識しているが、社員も大事なステークホルダーだと私は考えている。

それが如実に起こるのが、グローバルサイトである。

本来社内向けと社外向けの情報量格差は↓のような感じかと思う。

Comm1

そして、英語が母国語の本社においては、グローバルな情報共有においてもほぼ同じことが起こる。本社と海外拠点という立場の違いから共有できない情報はあるが、言葉がバリアーになることはないので、そのまま情報は流用可能だ。

しかしながら、日本企業の本社が海外拠点に出す情報はそうはいかない。本社の情報をたとえそのまま海外拠点に流布するにも「翻訳」が必要だ。
結果、海外拠点からみて、本社から得られる情報は少ない。社内情報は現地拠点で作られたものが大部分を占める↓。

Comm2

ある会社でグローバルサイトを初めて立ち上げ、アクセス分析をしたところ、海外拠点からのアクセスがかなりの比率を占めた。
海外へのプロモーション活動がまだまだ不十分で結果は想定内だったが、グローバルサイトの大事なステークホルダーのひとつである「海外拠点のスタッフ」のニーズを満たしたことについては安堵した。海外拠点のスタッフからグローバルサイトのコメントがいくつも送られてきたのは、喜ばしいことだった。

現地法人は本社発の情報に飢えている。それはグローバルなインナーコミュニケーションのお手伝いをしていてもひしひしと感じる。

英語(または現地語)によるアウターコミュニケーションを増やすことによってグローバルなインナーコミュニケーションの需要も一部満たせるのだから、グローバルサイトは一石二鳥である。

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