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一筋縄でいかない英語によるインタビュー・英語の記事作成

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インタビュー記事を英語で作成する際、どのような手法を取るべきか悩ましいことが多い。「え?、英語でインタビューして、英語で記事書けばよいんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれないが、英語を母国語としない日本人がかかわる場合、そう簡単にはいかないのである。絶対解はないのだが、今までの経験をもとにまとめてみる。

<もっとも単純なケース>
○日本人同士が日本語で対談して、日本語でも英語でも記事を書く場合

日本語で記事を起こし、英訳する方法で、ほぼ問題は起きない。日本企業本社(または外資系企業支社)に勤める日本人スタッフ(クライアントの場合もある)の対談を日本でも海外でも告知したい時にこのようなニーズが起こる。

<ちょっと悩ましいケース>
○日本人同士が英語で対談して、英語で記事を書く場合

何が問題なの?と思われるかもしれないが、インタビュイーの英語力が問題になるのである。実際にあった話だが、一人は英語堪能、もう片方の方はそうではなかった。企業広報の観点からは、語学力のせいで、その製品の魅力やその人の魅力を表現できないのは望ましくない。対応したライターがバイリンガルだったので、結局、ライターがその場で日本語で質問をし、インタビュイーに真意を補足していただき、英語で記事を起こした。(もしものことを考え、日本語がわかるライターを派遣していたので、よかった。)

結果論でいえば、企画段階の詰めが甘かったとも言える。クライアントの広報担当と私たちとしては、事前に十分にインタビュイーに企画の趣旨を伝え、準備を促していたと思っていた。。しかし、広報のプロではなく、そして初めての、それも英語でインタビューを受ける方にとっては、それでは不十分だったのだ。

やはり日本語で対談して、英語の記事にすればよかったと思う。しかしながら、その人が発っした言葉(英語)を記事にしたいという思いが広報担当の方にはあり、もう片方の英語が堪能の方は、英語で話したいというご希望がありで、実際はそうならなかった。

<遠回りに見えて近道のケース>
○外国人同士が英語で対談して、日本語と英語で記事を書く場合

日本企業なら、日本語で記事を書き起こして英語に翻訳するほうが、トラブルが少ないと思う。英語の記事のまま承認をもらうことが現実問題難しいからだ。
英語の記事をインタビュイーに確認をとって修正して、日本語に翻訳してから、承認が降りなかったという苦い経験もある。インタビュイーが社内ならまだしも、クライアントだったりすると2度も3度も訂正をお願いするのは心苦しい。

もちろん、日本語で記事を先に書くデメリットもある。
日本語原稿だけを見て翻訳すると、インタビュイーが実際に使っていない単語で訳してしまって、インタビュイーにとって自分が話していないような気持ち悪さが生じるからだ。それを防ぐために、テープ起こしをしながら、翻訳をするので、当方にとっては負担が少々かかる。

「英語の文章くらい、日本企業でもそのまま承認してくれればよいのに」と思われる方もいるかもしれない。しかし英語ではなく中国語だったらどう思われるだろうか?

たとえば中国人同士が中国語で対談して、日本語と中国語で記事を書く場合などは、やはり日本語で記事を先に書かないと、スムーズには進まないのだ。

マーケティングコミュニケーションは、ターゲットに適切に意図が伝わるべく、神経をとがらせる。その質を高めるために先に母国語でマテリアルを作るのはありなのだと最近は考えている。

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