国家の威信をかけたアジア冬季競技大会:最初の金メダルはスキーオリエンテーリングスプリントでカザフスタンへ
開会式の模様をテレビで見ていた。すごいの一言につきる。国をあげての応援というか、国会の威信をかけたプロジェクトだ。日本だって、東京オリンピックの時はこのような雰囲気だったのだろう。
さて、1/31の10時から始まったスキーオリエンテーリングのスプリント。スプリントとはWining Timeが15分程度で、途中経過も観客席から見えるようにする(ビジュアルコントロール)など、観戦の面白さを特に考慮した種目だ。
スキーオリエンテーリングのようなマイナー競技の観客席は、通常選手関係者と地元のわずかな人々によって構成される。しかしながら、今回の観客席には2000人の応援団が!日本人は我々二人だろう(笑)世界選手権大会でもこのような人数は集まらない。
私自身も、普段は選手として出場しているので、試合をちゃんと観戦するのは初めての経験だ。そして結果は、女子はカザフスタンが1位と3位(2位は中国)、男子は1位と2位(3位はモンゴル)で、カザフスタンの独占状態だ。
カザフスタンの人々で埋め尽くされた表彰式の盛り上がりようは尋常ではない。アジア冬季競技大会の初金メダルが、幸先よくカザフスタン選手の手に渡ったのだから。
残念ながら今回日本選手は派遣されていない。テストランナー兼審判として運営に参加している全日本チャンピオンの堀江のタイムから推測すると、男子の2~3位争いをしていたと思われる。メダルとれたんだよね。悔しいなぁ。次回アジア冬季競技大会は札幌と帯広で開催されることが決まったので、日本人選手たちにはこの感動を是非札幌で味わってほしい。
ところで、今回のスキーオリエンテーリングの選手の実力値は、正直、国によってかなり差がある。初めて参加した国があったためだが、国際親善の観点でも、競技の普及という観点からも大変喜ばしい。と同時に、某国の国籍をとるのが、代表になる近道だなぁなどと不謹慎なことを思っていた私でもあった(^_^;)
写真はこちらから↓
http://www.orienteering.com/event_report/2011/0131/index.html
今回初めてアジア大会に種目として採用され、オリンピック種目となるための一歩をさらに踏み出したところ。8年連続全日本チャンピオンはこの人。