WEBサイトのデザインの嗜好性を欧米とアジアでプロトタイプ化する
コーポレートサイトのグローバルサイトを制作することの多い弊社は、コーポレートブランディングを考え、「デザインは統一しましょう」と提案することが多い。
ワールドワイドでひとつのデザインの時は、どうしても主要マーケットである日本人の嗜好にあった日本語サイトを言語を変えて作り変えることになりやすい。
デザインの統一と言っても、日本語や中国語のようなダブルバイト言語と、英語などのシングルバイト言語では文字の長さや形が違ってくるので、テンプレートレベルでの微調整は必要だ。日本語では「会社概要」「会社案内」のように短い言葉も、英語では「Corporate Profile」「Company Information」のように長くなりがちなので、メニューのデザインなどは一工夫必要だからだ。
またアラビア語のように右から始まる言語もあるので、言葉の違いによるテンプレートは最低でも3つは必要だ。
さて、日本国以外の外国語サイトは共通のデザインという方針をとる会社も多い。
日本の会社というアイデンティティを意識しながらデザインするが、ターゲット国の国民の嗜好性はとても気になるところだ。
英語のサイトだと通常は欧米のユーザーを意識したのデザインになるが、英語サイトでもアジア地域をメンンターゲットにしている会社もおり、アジアのユーザーを意識するとデザインが変わってくるのが面白い。
ここで乱暴にデザインの嗜好性のプロトタイプ化を行うと
地域 アジア 欧米
色数 多い 少ない
色調 グラデーション くっきり
彩度 高い(きらきら) 低い(しっとり)
フォント 大きい 小さい
文字量 少ない 多い
余白 少ない 多い
(アジア言語はダブルバイトが多いので、少ない文字数でもぎっしりつまっているように見えてしまうが)
で、
つまり、アジア=にぎやか、エネルギッシュ、欧米=シンプル、格調のような構図になりやすい。
まるで、香港の夜店のにぎにぎ感が好きか、ブランドショップの高級感が好きかの違いのようだなあと感じる。
こんな風に書くと「そんな簡単じゃありません!」とうちのデザイナーに叱られるけど(笑)
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