伝わらなかった時はどちらが悪いの??
伝えたつもりでも、伝わらないことはよくある。しまったなぁと思うことは多々。さて、伝わらなかった時はどちらが悪いのだろう??
基本的には伝えようとアクションを起こしたほうが悪いと思っている。伝わるために伝えているのだからネ。
しかし、実際のビジネスの場面では受け手のほうを責めることが多い。
<クライアントとの関係において>
クライアントが伝えたかったことが、サービスプロバイダーに伝わらないことは大変多い。が、たとえクライアントが悪くてもクライアントのせいに出来ることは大変少ない。クライアントはアマ、当方はプロなのだから、アマが伝えたいことを理解するのは基本的にプロであるこちらの責任であると思っている。
もちろん、お金を支払ってくださっているのはクライアントだという事情もある。
当社で推奨していることは、お話した後に出来るだけメールで「今日はこういうことを話しましたよね」と確認すること。
<上司と部下の関係において>
私の意図がスタッフに伝わらないということは痛いほど経験している。そして、たいていの場合は、「しまったなぁ、私が悪い!」と思っている。能力や経験が高いから上司になっているわけで、自分より能力や経験の低い部下にわかりやすく伝えるのは上司の責任だから。
話が終わってから、スタッフに私が伝えたことを復唱させ確認するのが効果的と思う。が、このプロセスを省くことが圧倒的に多いので、反省。
とはいえ、伝わらないたびに、「ごめん、私が悪い!」では組織としていかがなものかと思う。スタッフが「俺たちが理解できなかったのは上司の説明のしかたが悪かったからだ」なんて思ったら、大変なことになってしまう。上司の数は部下の数に較べて圧倒的に少ないのだから、その少ない数の上司が、数の多い部下のためにそればかりに気を取られているわけにもいかない。
空気を読む必要はないのだが、相手の意図を読む努力はしてほしいなぁと強く思うのである。