初めての転職は難しくて楽しい。会社の規模が変わると特に。
転職2社目は短くて当たり前? を読んで、自分自身の経験と雇う立場になって感じた雑感を少し。
初めての転職が難しいのは、最初に勤めた会社で起きた様々な事件やルールやカルチャーが、その会社特有のことなのか、ビジネス一般のことなのか、事前に判断できないことが一番の理由だと思う。
当然ながら、自分が不本意に感じていることは、その会社特有のことで、新天地でなら解消されると思うから転職するのだ。
転職してみて初めて、そういうことはどこの会社でも起きることだとわかったり、実は前の会社のほうがまだましだったということがわかる。しかしそれ以上に衝撃を受けるのは、前の会社で当たり前と思って享受していたメリットが次の会社では全くないと気づいた時だ。こちらはかなりつらい。こんなはずではなかったと思ってしまう。
大企業からうちのようなベンチャーに共感して面接に来てくださる方がいると、経営者として大変嬉しく思う。が、だいじょうぶかなとも思う。
大企業には大企業の不満があって、そういうことを解消しようと、小さな組織に興味を持つのだが、当たり前と思って享受していた大企業のメリットが全くないことに気がついてびっくりしてしまわないかと。
私自身が、実は考えが甘かったから。
些細なことだが、心に強く残っているベンチャー初日の事件がある。
会社に消しゴムがなかったのだ。大企業なら消しゴムがないと隣の人に一言言えば、きっとどっかから持ってきてもらえて済むことだが、ベンチャーは自分でコンビニに消しゴムを買いに行かなければならなかったのだ。
ベンチャーという新規事業性や成長性や柔軟性にばかり気をとられていて、インフラは自分で作らなければいけないということには全く気がついていなかった。(初日にこのことに気がついてよかったと今でも思う)
大企業から小さな組織に移ってHappyな私としては、同じ経験を是非味わってもらいたいと思う。でも、インフラは一から自分で作る覚悟で来てくださいね。とっても楽しいですよ!