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女性専用車両:車掌とおばさんの力

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子供の頃、田舎に住んでいたので、近所の知らないおばさんたちがよく色々私に注意をしてくれた。「真理ちゃん、ランドセルのふたがあいているわよ?」「スカートのすそがめくれているわよ」などなど。

子供だった私は恥ずかしさのせいもあり、なんだかこのおばさんたちがちょっと小うるさかった。聞こえないふりをして小走りに逃げると、追いかけてきて、私にかわってランドセルを閉じてくれたりして、かえって恥ずかしい思いをしたりした。今思うと親切だったのにねぇ。

そして現在の私はというと、この「おばさん」たちより年が上になり、「おばさん」の気持ちがよくわかるようになった。

先日、半蔵門線で女性専用車両に乗った。女性ばかりいると女性の私でもなんだかギクリとするのは普段男性に囲まれていることが多いせいなのか。さて、この時間限定の女性専用車両はあまり世間に浸透しているとはいえないようだ。男性がよく間違って乗り込んでくる。

すかさず車掌さんのアナウンス。
「9時半までは一番後方の車両は女性専用車両となっております。恐れ入りますが男性の方は、車両をご移動ください。」

気づいた人はばつが悪そうに移動する。ところが、そのアナウンスに気がつかない人々もいる。車掌さんは根気よく同じアナウンスを繰り返す。
もう5回は同じこと言っているが、そのしつこさでようやく気がつき腰をあげた男性もいた。
結果、会社の同僚と思われる若い女性に一生懸命話かけている男性あとひとりになった。
車掌さんはしつこくアナウンスを繰り返すのだが、全く気がついている風はない。だが、車掌さんはそれでもアナウンスを続ける。車内の女性の視線がどんどんその男性に集中していく。

とうとう私がいたたまれなくなって
「お話中、すみません。この車両は女性専用車両なんですが・・・」
と話かけた。するとその男性は
「あ~、だからこの車両すいているのか・・・・」と初めて気がついたようで、でも傍らの女性に話を再開しだした。
「??」と思ったのだが、そうかと気づき、「すみません、だから車両を移動していただけませんか?」と言い直したら、「あ~」と言って、席をたった。

マーケティングで「相手のアクションを促す言葉遣いを!」なんて習ったけど、それです(笑)

私も「おばさん」の仲間入りしたなぁなんて下向いてひとりでにやにやしていたら、車掌さんが目の前に立っていて、
「ご親切にありがとうございます。直接お客さまに向かって注意もしずらく、ああやって、何度もアナウンスを流すしかないのですが、気がつかないお客様も多くて・・・」
と「おばさん」は「おじさん」に感謝されたのであった。

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