組織を活性化させていく上で外せないポイントを、企業や組織が抱える問題や課題と照らし合わせて分かりやすく解説します。日々現場でコンサルティングワークに奔走するコンサルタントが、それぞれの得意領域に沿って交代でご紹介します。

~新卒早期離脱を防ぐギャップの埋め方~

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6月に入り、各企業は4月に入社した新入社員の研修を終え、既に来年の新卒採用に追われている時期かと思われます。人事の方は来年の新卒に目が行っているかもしれませんが、まだまだ新入社員に手を掛ける必要がある時期です。新入社員は4月の入社から様々な研修に追われ、そしてビジネスマナー、人間関係、業務日報、レポートの提出など毎日が不慣れなことの連続です。

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新入社員に、今どのようなことが起こっていると思いますか?

【6月の新入社員の状態】

・もっと簡単に出来るとおもっていたビジネスマナーが出来ていない

・覚える仕事が多すぎて、覚えきらない

・職場の雰囲気に慣れない

・自分にこの仕事が出来るのかどうかわからない

・言われていたより残業が多い

・先輩社員や同期とのコミュニケーションが上手く取れていない

・報連相が難しい、どうやったら上手く出来るのかわからない

・期待していた仕事、部署に配属されるのだろうか?

・同期の中で、自分だけが落ちこぼれているのではないか?

一見すると、先輩たちには彼らが元気で明るく見えるでしょうが、このような不安材料をたくさん抱え、気持ちが張り裂けそうになっているのではないかと思います。
毎日の業務も、その中で築かれる人間関係もいずれ時間が解決してくれるかもしれませんが、会社からの期待を感じれば感じるほど、戸惑いや不安がより一層つのる時期ではないでしょうか。

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では会社の彼らに対する期待とはどんなものでしょうか?

【会社が6月のこの時期に新入社員に期待する姿とは】

①挨拶が出来る

②コミュニケーションが円滑にとれている

③常識的な振る舞いが出来ている

会社によって濃淡はあるでしょうが、この時期は何か特別なことが出来るようになって欲しいのではなく、上記にあげたような基本的な姿勢なのではないでしょうか。
これって新入社員たちが不安に思っていることと、少しギャップを感じませんか?

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【新入社員研修のその後の取り組み】

新入社員は、仕事をして早く一人前になることを目指し焦っていますが、会社側はまず、一社会人としてあるべき姿になって欲しいと期待をしています。
そのあたりのギャップを解消してあげるだけで、かなり新入社員の不安は和らぐのではないでしょうか。

彼らが望む一人前の姿に成長してもらうためには、次のようなサイクルを回してみてはどうでしょうか?

『話を聞く→ほめる→ロープレを行い一緒に練習する→営業同行などをする』

つまり、親身になって話を聞き、悩みを一人で抱え込まないようにし、問題は早期に解決するよう促し、出来ないことは一緒に練習する機会を作る。そして実地訓練となる同行といった現場に触れさせる。このようなサイクルを継続的に行うことは、一つ一つ彼らの自信をつけさせて成長につながります。これは組織人として、また社会人としての自覚を生むことに繋がります。一つ付け加えるならば、決して手取り足取りといった何でもやってあげるのではなく、自分で問題を解決するにはどう主体的に動いたらよいか、どう能動的に動けばよいかのアドバイスを中心に行うことです。

新入社員も大変ですが、指導する側も気持ちを引き締めて向き合う必要があります。

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【もし新入社員が成長したら】
新入社員が成長する→組織が大きくなる→利益が上がる→会社が潤う→給与が上がる→会社が大きく成長する→社会貢献が出来るようになる→生活が安定する→Happy

【もし新入社員が成長しなかったら】
新入社員が辞める→組織がいつまでたっても大きくならない→赤字になる→会社が倒産する→生活が苦しくなる→転職を繰り返す→いつまでも生活が不安定のまま→Bad

やや飛躍した流れかもしれませんが、決してありえないことではありません。
この時期だからこそ、新入社員に対して目を向けることを心掛けてみてはいかがでしょう。

人材開発コンサルティング事業部
本庄 雅子

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