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30年に渡って関わってきた米国のITの出来事、人物、技術について語る。

「日本発の気概を見せろ」に関して

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このブログへの反応は高いようで、今までに書いたブログの中で一番アクセスが多かった。知人の何人かに投げたところ、「面白いけど、お前がなんかやらないのだったら、お前が批判していることと同じだろう」と言われたので、少しこの実装を考えてみようかと思っている。そのうちの数人からは、「一枚噛ませろ」とも言われている。

さて、話としては面白いが、金にならず、名声も得られず、誰にも褒められず、感謝もされず、ただ日本の技術が正当に評価されるためだけに毎日意味のあるブログを書く人が本当にいるだろうか。報酬は、日本が少しでも世界から正しく評価されたという実感だけだ。毎日書いているから分かるが、内容のあるものを毎日書くのは不可能だ。

まずはコアになる数人から始めて、じわじわと数を増やしていかなければならないだろう。英語で書くということは容易ではない。情報を発信するのであるから、内容があり、文章も英語を母国語とする人が読んで違和感のないものでなければならない。実際に英語でものを書いている母国語が英語の人と付き合えば、これがいかに困難か分かる。そしてどんなに英語が得意な人でも、編集は必要だ。内容もさることながら、文法的に正しいだけでなく、英語の文章として読むに堪えるものでなければ、読んでもらえない。このため、英語を母国語とする編集者の獲得が必須である。

いくら書く人が無償でやるとしても、編集者に無償で作業をしろと求めることは無理だ。それ以外にもそれなりに経費はかかる。他の組織から利用されないように、浄財を独自に、しかもコンスタントに得ることも必要だろう。ターゲットはアメリカだ。アメリカの営業時間帯に合わせる方が絶対に効果的だ。

ここで筆者の考えだが、団塊の世代にアプローチするのがよいかもしれない。やる気も能力もあるのに放り出された人々は、時間があり技術的に優れていて、規則正しく活動して結果を出すというのに向いている。大体、若ければ良いなんていうシリコンバレーの文化は気に入らない。当たり前だが、シリコンバレーにも爺さんもいれば婆さんもいる。日本には強制的に爺さんや婆さんにされた人が余っている。これを利用しない手はない。

さて、本当にできるのか。何か始めたら、このブログで発表する。乞うご期待。

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