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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

火災保険では守れないIT過失ボヤの損害とは?

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筆者は大手企業からベンチャー企業、零細企業まで幅広く就業したことがあります。大企業だからボヤにならないとか、中小企業だからボヤを起こしやすいということもなく、ボヤが起こる条件がそろえば、どこの企業でも起こってもおかしくありません。

ちなみにボヤが起こるとどのような損害が起こるか想像つきますでしょうか?これは全ての賃貸契約に言えるわけではないので、あくまで参考例として聞いていただければ幸いです。賃貸契約をする際に火災保険が義務つけられている賃貸契約が多いです。皆様の会社が賃貸契約時に火災保険に入っているから、「万が一ボヤが出ても、机が少し焦げて天井が黒くなるくらいでしょ。そこを取り換えるだけだから実際に大した阻害は出ないよ。」なんて思っていませんか? ボヤの程度によって、大した損害にならないケースも当然あります。 ただ見落としがちなのはその賃貸契約時の必須条件である火災保険の補償範囲なのです。大半の賃貸時の火災保険は宅内の借主の所有物に限定されていることが多いです。

つまり、ボヤが出て仮に天井が燃えたり、延焼により窓枠がゆがんだり、エレベーターが破損した場合、そのボヤが賃貸者の過失によるものであれば、その損害は出火原因を作った賃貸者が追うことになります。 

多くの企業は従業員と契約を結んでいるため従業員が出火原因を過失で作ってしまった場合、賃貸している企業はその従業員に損害賠償請求をするでしょう。ただ現実問題を考えた場合、損害額が大きければ従業員は破産申告をしてその損害を免れようとするかもしれません。一方で家主は賃貸契約をしているのはあくまで企業側であるため、家主はストレートにその企業に損害賠償請求をしますよね。。。。

とまぁ、そんな感じで、火災保険に入っていても、その保障範囲がビル設備まで含まれていなければボヤの損害は甚大なものになり、その損害金額を賃貸企業が家主に払わなければいけなくなるのは間違いがなさそうです。できれば火事にあいたくはないですよね。。

このように書いている筆者は実はボヤ経験者だったりします。その時は隣の部署のパソコンサーバが接続されていたコンセントが少し焦げただけで済みましたが、もし休日出勤を誰もしていなかったら出火に気が付くのが遅れ、火事になっていたかもしれません。状況をまとめると以下のようになります。

状況:

・オフィスに直置きされていたファイルサーバの付近からコンセントタップが休日に出火

・休日出勤していた社員が焦げたにおいに気が付き、消化

被害:コンセントタップが焦げた

原因:普段掃除をしていなく、コンセントタップに埃がたまっていた。該当箇所はタコ足状態の電源コンセントが接続されており、煩雑な状態であった

さて、皆様のオフィスはいかがでしょうか?このコラムは中小企業の方が多く読まれていると聞いています。冷房が完備されたサーバルームがない企業も多いのではないでしょうか?もしオフィス内に直置きでサーバや通信機器など熱を持ちそうなものが設置されていたり、電源が集中する場所がありましたら、普段から定期的に確認をしたり、煩雑な接続状況にならないような工夫や埃がたまらないような工夫をする必要があると思います。

出火しないように工夫をしていたとしても賃貸者が持ち込んでいるIT機器から出火した場合、適正な使い方をしていなければ所有者の過失になります。注意してください。実際に触ったことがない方は分からないかもしれませんが、驚くほど高熱になっている場合もあります。

・古い通信機器を使っていませんか?

・電源周りはきれいですか?タコ足になってませんか?

気になる方は出火する前に一度チェックしてみてください。社員のパソコンは夜になると電源が落ちますが、通信機器やサーバはずっと電源が入りっぱなしになりがちです。スイッチなどは、もう何年も古い機器がそのままで机の下に転がっていたりしていそうです。何かのはずみで、足がコンセントタップを蹴飛ばして電源が外れかかったりしていそうです。怖いですね、、

もし古い通信機器を使用していて高熱になっていたりする場合、新しいものに変えたほうが良いかもしれません。

そんな時は実績豊富で最新の機能を搭載したヤマハの通信機器がお勧めです。先日発表されたヤマハの新L2スイッチ「SWXシリーズ」は、低価格で導入も管理面も容易です。そしてファンレス設計により50度の動作周囲温度に対応しているため、長く安全に利用しやすいです。ヤマハのスイッチを宜しくお願いいたします!!(最後は結局宣伝かいww)

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