ZFSの特徴 ~まとめ~
こんばんは。吉政創成の吉政でございます。
最近 にわかにZFSの機運が高まってきているため、簡単にまとめの文章を作ってみました。
そもそもZFSとは、、
ZFSは、128ビット・アドレッシングを特徴とするファイルシステムです。Unix File System (UFS) の次世代ファイルシステムと位置づけられています。Zettabyte File System の略でまさに、ゼタバイトクラスのファイルを扱うことを想定したファイルシステムです。
ZFSの特徴とは
特徴として以下の項目が挙げられる。
・チェックサムの64ビット化
・コピーオンライト(COW)の実装
※大きなファイルをコピーする際に、実際にコピーするふりをして、複製物もしくは原本が変更されない限りコピーをしないという、最適化技術の一つ。
・ボリュームマネージャが必要なく、ボリュームの構成が容易にできるようになった
・ディスクの違い(容量、種類)を吸収する仮想ボリューム(ストレージプールと呼称)をサポート
・ストレージプールの作成・フォーマット・マウントがコマンド一行ですむ
・ファイルシステムそのものがRAID機能を持つ(RAID-Z2も対応)
・ホットスペア(稼働中にディスクの交換ができる技術)
・クローンプロモーション(アクティブなZFS領域を複製と置換を容易にする機能)
・再帰的スナップショットコマンドの簡素化オプション
なお、このZFSは現在、WindowsやLinux、MacOSなどに移植が進んでいます。
このZFSの普及が進むと、今まで高価なストレージしか実装されていなかった高価な機能が安価なストレージやサーバシステムでも実装できるようになり、より低コストなストレージ環境を実現できるようになります。
ここ近年mクラウドの利用が進み、ストレージがボトルネックになるケースも出てきて、より高機能で低コストなストレージを求める方がZFSに注目してきています。
私が支援しているコアマイクロシステムズでZFSに関する様々な日本語ドキュメントを公開しています。興味がある方はご覧ください。
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