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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

中小企業の業界団体 参加企業15%、今後検討34%(東商調査より)

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こんばんは。吉政創成の吉政でございます。

東商新聞の11月号のトップに掲載されていた記事によると、中小企業の業界団体 参加企業14.7%、今後検討33.8%だそうです。

参加目的は以下だそうです。

共同研究開発 30%
共同情報ネットワーク11%
共同販促10%
共同受注10%

そして、参加した成果は以下だそうです。

新製品新技術の開発 25%
販路拡大 15%
人脈の拡大 13%
情報の獲得 11%
受注の増加 10%

実際、多くの業界団体の立ち上げの経験から言って、人脈の拡大と情報の獲得は結構どの団体でも参加すれば多かれ少なかれできます。ビジネスにつながるかどうかが、結構団体によって違います。コミュニケーションを重視する飲み会が中心の団体もあれば、じゃんじゃんビジネスモデルを作っていく団体もあります。

どの団体に入るのも好き好きですので、ニーズに合った団体に参加すればよいと思います。

私がお勧めするのはビジネス連合のような団体です。良い団体に入れば、参加企業はビジネス的に伸びるでしょう。しかしなかなかそういった団体がないのが実情です。

私も今模索中ですが、ビジネスに直結する業界団体はなかなか利権が絡むので難しいです。儲かり始めることがわかると、様々な会社が入ってきて、その利権を取り合おうとしたり、保守的なパワーが働いたりします。運営が固まってしまうと、業界団体は衰退します。つねに、活動をつづけつつ、活動を投資した人が良い多くの参加メリットを得るような仕組みを作るのが重要であるのですが、これがなかなか難しいのです。

しかも、会社と同じでトップ層の能力と性格によって、その団体の成長もかなり変わってきます。初期段階で、かなりいい人材に恵まれないと、その団体は成長しません。

冒頭の東商のデータを見ると他の業界では、かなりうまくいっているように思えます。IT業界の団体でも、ビジネス的にメリットがある団体が多くなればと思います。

おっと、他の団体の事よりも、業界団体を運営する身としいて、まずは自分の団体を成功させなきゃ!

※PHP技術者認定機構 http://www.phpexam.jp/

※ビジネスOSSコンソーシアム・ジャパン http://www.boss-con.jp/
 

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