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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

クラウド飽和時代で生き残るために考えなければいけないこと

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今年のクラウドEXPOに参加された方は、どう感じたでしょうか?

取りあえず、ネットで提供するようなITサービスをクラウドと呼ぶような会社が増えた結果、イベントそのものも、ぼやっとした感じになってしまったように思えます。

お客様も、「なんだかいろいろあってよくわからないけど、まぁいいや」と感じた方も多かったように思えます。

結局、お客様にとって選択肢が多いので、クラウドで提供しても差別化ができてないものはそもそも駄目ですし、クラウドになると先行投資が求められるので、事業としてはよりタイトになるのだと思います。

では、クラウドベンダーが生き残るために必要なのはなんでしょうか?

ベンダー目線でのクラウドとして必要なポイントは差別化とコスト弾力性と考えています。

差別化はいつまでも続けることができず、進化しなければ必ず追い付かれます。進化するためにはコストが必要であり、利益は長い目で見ると競争原理により剥離になっていきます。

そう考えると、一番重要なのは弾力的なコスト構造なのかもしれません。

では、そのコストの話ですが、今日はソフトウェアのライセンスについて触れてみます。

今、一般的なライセンスは金額の観点で、以下のようにわかれます。

1.初期+保守
2.初期のみ
3.保守のみ
4.無料
5.レベニューシェア

上記の中で、クラウドベンダーにとってコスト的に良いのは「4の無料」なのですが、
フリーソフトやOSSですと、アプリケーションの品質上・成熟度上選択肢が狭く、使用範囲が決まってきます。

1-3の選択肢は、サービスを立ち上げた当初赤字が出やすいですし、5のレベニューシェアは売上が伸びた時に利益がすくなくなりがちでうまみが無いです。

そこで、新しく出てきたのが複合ライセンスパターンです。これは、クラウド向けに作られたOpen-Xchangeなどで採用されているライセンスです。

最初は、4の無料もしくは3の保守のみで、売上が上がり始めた時に、5のレベニューシェアになり、儲かった時にはボリュームディスカウントで、うまみが大きくなるライセンスです。

これこそ、クラウドベンダー向けの作られたライセンスという感じです。
この考え方が浸透していくと、もっとクラウドベンダーの利益が増えて、面白いクライド市場になるように思えます。

なお、Open-Xchangeのセミナーは毎月行っているので、興味がある方は、以下のページをご覧いただき、一度話を聞いてみるのも良いと思います。
http://nextit.jp/index.html

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