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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

成功する人と、しない人

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成功者と成功しない人の違い

成功者と成功しない人の違いを、私なりに考えると以下の言葉に集約されると思います。

成功した人はやった人であり、
成功できなかった人はやらなかった人である。

このやった、やらないというのは時間を費やしたかどうかといった単純な行為をさしてはいません。

費やすべき労力は、その成功の基準である目標の高さに比例しますので、一概に時間ではなく、その成果に直結する行動そのものになると考えています。
別の言葉で置き換えれば、「主観でやった」というのではなく「客観的な基準としてやったかどうか」かもしれません。

成功できなかった人にその言い訳を聞くと、よく「最善を尽くしたのですが・・」や「頑張ったのですが・・・」という言葉をいただきます。

そんな時、個人としては同情したい気持ちでいっぱいになりますが、ビジネスの責任者として、この言葉をすんなり受け入れるわけにはいきません。

この「最善を尽くしたのですが」とか「頑張ったのですが」というのはあくまで、個人の主観であり、客観的な判断基準として成功する為の行動を取れなかったから成功しなかったというのが現実だったのだろうと思うからです。

ビジネスの責任者をしていると、この主観と客観の違いを伝え、理解していただくのは結構難しいですよね。

実際のビジネスは毎日毎日積み重ねられ、継続された期間をもってビジネスが運営されていきますので、その人の周りの環境や起こりうる事実は、その人の基準として、日々知らず知らず、頭にインプットされていきます。よって、その人が客観的に成功する手順を踏んでいなくても、その人の成功しない活動がその人の中の常識基準として残っていくので、成功する為の新しい方法を伝えても、「そんなことは無理だ!」という反応を頂いてしまうことがあるからです。間違った方法で頑張っている人には特にその傾向があります。

こんな時、ビジネスの責任者が、厳しい指示を出したり、無理やりその人を動かそうとしても、「現場を分かっていない」と反感をかうだけなので、そんな方法は取れないですよね。

そんな時、私はいつも思い出す言葉があります。

「言ってみて、やって見せて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
 -日本帝国海軍 元帥 山本五十六 -

これを実践しようと思えば、責任者自身もPlayerとしても実力者でなければいけませんね。

現場力、責任者としての判断、統率力などなど、責任者として求められる能力は本当に高いですね。

最近ちょっと思うことがあって書き留めてみました。

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