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IT技術者教育に携わって25年が経ちました。その間、変わったことも、変わらなかったこともあります。ここでは、IT業界の現状や昔話やこれから起きそうなこと、エンジニアの仕事や生活について、なるべく「私」の視点で紹介していきます。

大森一樹監督のこと

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映画監督の大森一樹氏がお亡くなりになったそうです。彼の作品は結構見たので、思いつくままに書いてみたいと思います。小学生の作文みたいでごめんなさい。

高校時代、NHK大阪放送局の「ヤングフィルムフェスティバル」に8mm映画を出品したときの審査委員が大森一樹監督でした。

最初に見た映画は、キャンディーズ解散後の伊藤蘭復帰第1作『ヒポクラテスたち』。地元京都の医学生を描いた群像劇で、手作り感もあり、なかなか面白い映画でした。監督が京都府立医大出身で、ロケ地も三条京阪や鴨川など、馴染みのある場所で親近感が沸いたこともあります。

そのあとに見たのは、吉川晃司主演3部作の2作目『ユーガッタチャンス』。これは、(初期メンバーの)少女隊主演『クララ白書』と同時上映でした。氷室冴子原作の『クララ白書』が目当てだったのですが、予想以上に楽しめました。

吉川晃司と少女隊ではファン層が全く違うので、同時上映にもかかわらず入れ替え制のような客の動きだったのを覚えています。

映画の中で、吉川晃司がモニカという女性に「サンクス、モニカ」と言うシーンがあったのですが、誰も笑わない。ここは笑っていいところだと思うのですが。

『ユーガッタチャンス』が良かったので、続編である3部作最後の『テイクイットイージー』も見に行きました。同時上映は忘れていたけど、調べたら『タッチ』でした(これが後の伏線となる)。

『テイクイットイージー』は、つみきみほが恐ろしい存在感でしたね。今どうしているのでしょう。

その後、レンタルビデオで1作目の『すかんぴんウォーク』も見ました。哀川翔のチンピラブリが実にサマになってました。

ちなみに『すかんぴんウォーク』の同時上映が『うる星やつら2ビューティフルドリーマー』だったそうで、これまた客層が全然違う。わざとだと思いますが。

斉藤由貴3部作の1作目は、氷室冴子原作『恋する女たち』では、斉藤由貴に柳葉敏郎に「いい歳して『タッチ』なんか見てんじゃないわよ」と言わせてました。この時の同時上映は『タッチ2』で、さすがにみんな笑ってました。『タッチ』に縁があるようです。ちなみに斉藤由貴が見ていたのは『ナインハーフ』、柳葉敏郎に「こんなの、見るんか」と言われての反撃台詞でした。

『恋する女たち』の評価が高かったので、2作目は同じ氷室冴子に原作を頼んだら、ばっくれられたそうで著書に泣き言が書いてありました。氷室冴子とは書いてませんが、予告のポスターには確かに「氷室冴子」の名前があったはずです。

『さよならの女たち』が、北海道でスタートするのは氷室冴子原作予定だったため、オープニングが終わってすぐ神戸に移動したのは大森一樹監督が脚本を書いたためのようです。

主題歌はもちろん斉藤由貴(「さよなら」)、監督は同じ曲を伊武雅刀にも歌わせたかったので、「男女どちらでも歌える歌詞で」と注文を付けたのに上がってきた曲が斉藤由貴だけを意識した曲で困った話も書いてました。結局、大森一樹監督が歌詞を書いたはず。

斉藤由貴3部作の最後は『トットチャンネル』で、これは文句なく面白かったです。特に植木等が良かった。

アイドル撮るのがうまいなあと思って(吉川晃司がアイドルかどうかは議論の余地がありますが)、SMAPの『シュート』をビデオで見ました。こっちは オーソドックス過ぎて、面白いけど普通でした。これだったら「月曜ドラマランド」でいいんじゃないか。 事務所の注文が多かったのだろうなあと推察します。

あとは、村上春樹原則の『風の歌を聴け』、鼠の撮る映画がなかなか良かったのですが、村上春樹は気に入らなかったそうで、残念です。 面白かったのに。

ちなみに『風の歌を聴け』でいちばん金がかかったのはビーチボーイズの曲使用料だそうです。そうでなくても映画の使用料は高いのに、洋楽はさらに高いとか。

「ゴジラvs.ビオランテ」は、中盤から失速。これも著書に「ゴジラには予想以上に多くの制約があって困った」と泣き言が書いてありました。

その他、医療系の映画やTVドラマも面白い作品が多かったのですが、作品が少なくて残念です。

あと、だいぶ後になって池袋で見た8mmや16mmフィルム作品も良かったですね。『暗くなるまで待てない』とか『オレンジロード急行』とか。いかにも映画少年の作った作品でした。

8mm映画から自主制作出身で、アイドルを撮るのがうまいということで、インディーズの地下アイドル映画とか撮ったら面白かったんじゃないかなあと思います。まあ、でも、それは吉川晃司3部作でやったか。

ともあれ、ご冥福をお祈りいたします。

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