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Gumroadのサービスと資金決済法

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Gumroadというサービスが話題になっています。こういう少額決済めいたものが出てくると「資金決済法」が気になるところですが、今回はどうでしょうか?

『コンテンツを手軽に販売できるサイト「Gumroad」が話題に - ねとらぼ』 http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1202/13/news093.html

※(お読みください)
免責事項:この見解は私が個人的に考えたことであり、私が所属する企業の意見を代弁するものではありません。また、以下の見解に誤りがあった場合、私は自分の文章に対して誠意を持って修正をしますが、補償、賠償等は一切いたしません。ご納得の上でお読みいただき、ご自身で情報の真偽の検証を十分に行なってください。

私は法律の専門家ではありませんので「結論」として言うことはできませんが、上の記事のタイトルにあるように「コンテンツを販売」するサービスであるならば、基本的には資金決済法との関連は薄いと見ています。

というのも資金決済法が利用者を保護しようという意図は、電子マネー事業者や送金業者等が破綻した際に利用者が損をしないように、というところにあると思います。今回はクレジットカードで決済ということなのでまず電子マネーではありません。これが事前にいくらかのお金をチャージしておいてそこから引き落とすという方式ですと、サービス元が倒産した時にチャージしておいたお金がどうなってしまうのか不安ですね。

また、送金っぽいサービスではあるのですが、純粋な送金のみのサービスではありません。コンテンツでも物質でも何か物を買って、その対価としてお金を払うという場合ですと例えばコンテンツであれば手元に価値あるデジタルデータが取得できているわけですので、仮に決済の後で送金業者が倒産してしまってもまぁ取引としてはだいたい成立しているので大きな損はありません。返品したいとか言い始めたらややこしいですが。売る側は確かに損するかもしれませんが、基本的にこういう場合は普段の職業がなんであるかとは関係なく、売る側が商売人、その人から買う人は一般人とみなされて保護の度合いが違ってくるのかもしれません。

ということでGumroadは特にめんどくさいことなく日本でお仕事ができる、ような気もしますが資金決済法とは別にひとつ気になるところがあります。

なお、私はこのエントリや、またブログ全体としても、個人として、ホメオパシーの是非について意見を述べるつもりはまったくございません。あくまで最近のひとつのクレジットカードの利用上のエピソードとして引用させて頂きます。ホメオパシー自身に関するコメントをお寄せいただいても反応できません。このエントリの趣旨は「ネット決済」である旨をご留意ください。

『ホメオパシージャパン株式会社』
http://www.homoeopathy.co.jp/20120121_info.html

このリンク先のPDFファイル内には、クレジットカード会社であるJCBがホメオパシージャパン株式会社を加盟店として存続させない、すなわち、これまでクレジットカード決済で購入できていたホメオパシージャパンのお店の商品がクレジットカードで買えなくなります、という話が書いてあります。

(ホメオパシージャパン側の文書は出ていますがJCB側からは出ておりませんので、これがすべての真実かどうかは即断できず、重ねて言いますがこの件自体の是非は私からはコメントできませんし本エントリの趣旨とする所ではありません)

上記はあくまで一例として、加盟店契約の解除には他にも様々な理由があるようです。クレジットカードというのは現金のないときやインターネット上などでも簡単に決済ができます。そのかわりにクレジットカード会社は社内でルールを作って、例えば拳銃のような違法なものを扱っているですとか、霊感商法ですとか、クレジットカードで図書券が買えてしまうといったお店ですとか、そういったところは加盟店契約をしない、すなわちクレジットカードを最初から使えないか、使えるようにになっていてもトラブルが多ければ後から取り上げるような仕組みになっているようです。そういうクレジットカード会社側の普段からの努力があるからこそ、クレジットカードを安心して使えるのですね。

とすれば、GumroadはGumroad自身が適正な出品者をうまく集めてトラブルなく決済が進むように努力をすればきっとうまくいくと思いますし、様々なトラブルを放置して突き進めばクレジットカード会社が見放すか、間に決済代行業者が入っているかもしれませんがその決済代行業者が見放すのではないかと思います。日本ではpaypalや銀行振込だけになれば利用者が面倒がって使いたがらないと思いますので、そこのところが重要になると思います。そしてまたpaypalのようにいちいち出金しないでネット上にデポジットするような仕組みにしてしまうと日本人を勧誘するならば資金決済法をクリアする必要が出てくるよいう問題があります。

また、何の販売実態もないのに「私を喜ばせる権利を5000円で売ります」といったやり方をすれば、資金決済法もさることながら、クレジットカードショッピング枠の現金化以外の何物でもありませんのでクレジットカード会社の方も怒ると思います。(Gumroadは何を売ったかという証拠を確実に残すのが難しいように思います。デジタルコンテンツを売ったことが証拠に残るということはGumroadがコピーを保有するようにも思います。よってこの点で単なる送金手段として悪用されてしまい、サービスが停止や改悪されるという可能性を若干心配に思っています)

ネット上にいろいろなサービスが出てくるときに資金決済法が邪魔をするという意見を聞くことがありますが、私個人としては、少額とは言え仕事として他人様の現金を預かるような形態でサービスする以上はある一定以上のルールを守らせるような仕組みがあっても良いと思います。とはいえ1ヶ月間に動かせる資金の総額が1万円以下というくらいであれば利用者保護はもとよりマネーローンダリングのリスクもかなり小さくなりますので、完全に自由でやってもらってもいいのかなという気はします。

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