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オルタナティブ・ブログ6周年「ビジネスブロガーインキュベーターへの道」

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オルタナティブ・ブログ6周年おめでとうございます。

私は2007年4月からの参加ということで4年の時間をオルタナティブ・ブログと、オルタナブロガーの皆さんと、アイティメディアさんと、ブロガーズミーティングを協賛くださった企業の方々と、読者の方々と一緒に過ごしてきたことになります。

私がオルタナブログをすごいと思うところはたくさんありますが、そのなかでも極端にひとつすごい点があると考えています。それは。

ひどい失敗をすることです。

私だけでも思い出すだけで3度ほどひどい失敗がありました。その失敗というのも「ああすればページビューは3倍は稼げた」というようなものでなく、読者に不快な気持ちを抱かせてしまったとか、思い切り間違った意見を自信満々に書き切ってしまったようものです。

しかしこれは自分だけではありません。自分は幸運にもコメント欄が真っ赤っかになる形態の炎上を経験しておりませんが、見事なほどの炎上を見ることも多々あります。それが袋叩きだとすれば、切れ味のよい刃物でスッパリ斬られるようなコメントであったり、はてなのブクマコメントであったり、はたまたトラックバックであったりという事例もありました。

中にはリアル生活にインパクトが出るような事例もゼロではなく。

しかし我々(あえて私も含めて『我々』と書かせていただきますが)はめげませんでした。オルタナを去る人に炎上にめげたという人は非常に少ないように感じます。リアクションの無さに去る人、更新頻度が保てなくて去る人、クオリティが維持できなくて去る人、ある程度の目的を達してしまった人、ビジネス環境の変化によりオルタナブロガーという属性が自分にあわなくなり去る人、そういった人々が中心であったように思います。

このことを考えるとき、オルタナブログの一部の企業勤務のブロガーがブログ炎上というリスクと戦いつつもビジネスブログという分野を開拓してきたことを自慢に思います。もちろん会社の理解のものと、多大な協力や助言をいただきつつ支えていただいたことは非常に大きいでしょう。

そうした闘いの成果か、ブロガーズミーティングで皆さんと会ってお話をすると誰もが驚くほどブログの書き方についてスラスラと自分の考えや事例を交えてお話くださいます。これは常日頃から情報発信のあり方について深く考えているかという証拠であるように感じます。

そうした企業・個人の取り組みに加え、もっともハイリスクな部分を引き取るアイティメディアさんには頭が下がります。いつ放り出してもおかしくなかったのでは、と思ってしまいます。ひょっとすると危ないことがあったのかもしれません。

ところがここ1~2年でオルタナブロガーに対して企業のマーケティングやマスメディアからの取材があったという事例をよく聞くようになりました。何かの事象が発生した際に相手方がインターネットを検索し、オルタナティブ・ブログの記事を見つけたり、twitterで人的にコネクションをたどったり、そういったルートが多いようです。結果、雑誌や他のオンラインメディアからのちょい取材に至っては「よくある事例」くらいになってしまいました。

私も隠しているわけではないのですが、何度かそういったコンタクトを受けたことがあります。(たまたま表に話せない内容ばかりでしてご紹介できず済みません)その結果として新たに得られた知見はブログに還元できるようにしています。おそらく他の方も同じように、ブログをきっかけにコンタクトを受けたら大きく花開かせてまたオルタナに還元し、それを見た人がまたコンタクトを、というプラスの循環が回り始めたように思います。

私も「何かこの分野に!」というネタがあればそこに集中的にエントリを集めることでもう少しオルタナを中心とした社外活動を活発化させられるのかもしれませんが、今のところは社内活動で手一杯というところもあり、社内=社外とできる活動分野を見いだせずというところもあり、ちょっと煮え切らない思いもしています。

最後でタイトルに触れますが、オルタナティブ・ブログはアイティメディアさんにとってのメディア業=「ビジネス」だけを育てるものではなく、我々オルタナブロガーがお客さん気分で「ブロガー」として育ててもらうのでもなく、アイティメディアさんも、オルタナブロガーも、そして読者も、その他政府・マスコミ・企業・学者などなど関係者の皆さんのすべてに新しい価値をもたらす孵卵器であると思っています。「ビジネスブロガーインキュベーター」としてのオルタナティブ・ブログの今後のますますのご発展をご祈念しております。

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