最近の傾向としてサーバは集約する方向にはたらく力が強まっています。

  • 1つのセンターにラックを集める
  • 1つのラックにサーバを集める
  • ハイパーバイザー上に仮想OSを集める
  • OS上にサービスを集める

このようなやり方があるかと思います。うまく集約をすれば稼働台数や運用体力を減らすことができて大きなメリットがあります。

その一方で、ラックを集めれば災害に、サーバを集めれば電源など物理的な障害に、ブレード化をすればエンクロージャの障害に、仮想化をすればハイパーバイザーの障害に弱くなってしまいがちです。

そしてOS上にサービスを集めると、ウイルス対策や不正アクセス対策の点で弱くなってしまいがちです。たくさんのサーバがあるとそれらを運用するのは大変ですが、攻撃者とて同じことです。

多様化という視点による懸念点もあります。バナナやソメイヨシノはクローンで増えていることで有名ですが、遺伝子の多様性が低いために病気が流行すると絶滅してしまうのではないか、と言われています。

仮想化されたサーバのクローン同士は同じ設定であるため、1台に通用する攻撃は別のサーバにも通用する可能性が高くなります。せめてパスワードを変更するなどの対策をとっておきたいところです。

yohei

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コメント
SY 2010/07/03 01:43

一般的に集中的なシステムが主流になるか、分散システムが主流になるかは、それぞれの経済性によると思います。仮に現在、10メガビットのハブやルータがそれぞれ1台100万円、1000万円なら分散システムが主流となっているでしょう。今の集中システムが主流の状況はギガビットのWANが安価で提供されているからです。歴史的に集中システムが優位な時期と分散システムが優位な時期は交互に訪れています。
それから、サーバの脆弱性は2重化やロードバランスにより補います。私の感覚では集中システムのサーバの設置は、集中化というより分散化の傾向が強いような気がします。
たとえば、最近はワールドワイドな企業で国際的な分散化が流行っているようで、シンガポールとヨーロッパとアメリカにサーバを置いて、24時間対応可能な運用としていたりしています。
何を言っているのか専門家以外は分かり難いと思いますが、現在は総じてそういう状況でしょう。

yohei 2010/07/04 22:18

SYさん、コメントありがとうございます。
ネットワークが高価だったら、という視点は重要ですね。SYさんのおっしゃるような「国際的な分散化」の流れも強いと思います。一方で47都道府県にそれぞれ分散してしまうとそれぞれに正副をもたねばならず、そういった場合には東京に集中、そのバックアップを大阪に分散、というように集中してから分散というやり方になりますね。それはどちらかというと分散化を進めるためのステップとしてまず集約するというものですので、目的は「分散化」にあると言えますね。
SYさんにコメントいただいて気づいたのですが、分散化には性能向上や災害対策など前向きな目的があるのに対し、集中化はコスト削減のように「とりあえず」の感がある気がします。SMPに何らかのブレイクスルーを迎えたらそれに伴って何かの目的が見つかって集約の流れがガッとくるかもしれませんね。


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山口 陽平

山口 陽平

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