プレゼンテーションの最後といえば「ごせいちょうありがとうございました」です。最近いくつか連続してプレゼンテーションを聞く機会がありましたが、私の印象では「清聴」が多いように感じられます。

いくつかのネット辞書を見た上で、手元にある三省堂国語辞典第三版(1990年3月30日発行)を見てみると

清聴 → 相手が聞いてくれることの尊敬語

静聴 → 静かに聞くこと

とありました。清聴の欄に「ご清聴を感謝します」と例文があり、静聴にはありませんでした。

「私の話を聞いてくれてありがとうございました」という意味では「清聴」が正しいように思います。また、事前に準備しておくというプレゼンテーションの特性上、静かに聞いてくれるなかった場合に「静聴」だと嫌味っぽいかもしれません。「清聴」であればとにかく聞いてくれたこと自体がありがたいわけですので安全と考えられます。

そもそも口頭で済ませれば事足りそうな「清聴ありがとう」をわざわざ投影するのはなぜなのでしょうか。事前配布資料がある場合ならば「このスライドで最後だ」ということが明確に伝わりますが、それがない場合にはある程度のプレゼン技術がないと「最後、かな?」という感じになって拍手もまばらのしっかりしない印象で終わってしまいます。

また、事前配布資料があったとしてもパワーポイントはワードと異なり1/20のようなページ数/総ページ数の表示が簡単には挿入できません。(マスタスライドに総ページ数を書き込んでしまえばいいのですが)それもあって「清聴ありがとう」は「これが最後だ」ということを明確に示す目印の役割も果たしているのかもしれません。

さて文章の場合はどのように〆ればいいのでしょうか。広告系のメールでは「最後までお読みいただきありがとうございます」と書いてあることもありますが、ビジネスライクな言い方はこれといって定まっていないように思います。「ご精読ありがとうございました」は「清聴」と似ていますが意味が違うように感じます。と、思いきやネットで検索してみると若干の使用例がありますね。こちらのエントリはもう少しかしこまってこんな感じで〆たいと思います。

ご清覧ありがとうございました。

yohei

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山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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