新世紀エヴァンジェリストのタイトル一覧
1話 .NET、襲来
西暦2002年、人類の明日を守るため汎用人形技術伝播員エヴァンジェリストが今、出撃する
2話 見知らぬ、IDE
VisualStudioはEclipseより生産性が高い。だがそれは個人の好みにすぎなかった。進捗報告から逃げるシンジ。ミサトの傲慢は、プロマネ自らコーディングをしようと決心させる。
3話 終わらない、While
満たされない条件を、状況に流されるまま実行し続けるCPUに、終わりが来るはずもなかった。だが、無限ループを起こしたという事実は、彼を要注意人物にする。
4話 OracleConnection、Closeし忘れた後
コネクションをプーリングに戻せず、ORA-00018を出すシンジ。だがDBAはインスタンスをあっさりと再起動する。そこにコミット前のトランザクションはなかった。
5話 シャローコピー、参照のむこうに
値との接点を最小限にとどめコピーする綾波レイ。彼女が参照するのはアドレスだけだった。ByValよりByRefを使う少女に、シンジは惑う。
6話 研修、新宿サザンテラス
シンジは研修を終えた。だが、その会場はドリンク(お茶、アセロラ、コーヒーなど)がフリーだったということを後から明かすレイ。一方、ミサトは講師に対し、「Xboxやってもいいですか?」と一転突破を試みる。
7話 Novelの造りしMono
迫り来るトランザクションに対し、Monoが制御不能に陥る。果たしてパッチで回避できるのか?
8話 アカ●、来社
初台のオフィスを出発し、一路客先へと向かうエバンジェリスト。突然の講師就任は、受講するSEに5冊の開発技術大全の自腹購入を決心させる。
9話 瞬間、悲観ロック、かぶって
排他制御に対する考えが悲観的なアスカとシンジはテーブルをデッドロックしてしまう。ミサトは2人の楽観的なロックを目指し、時刻印を付与させた。
10話 ILダイバー
実行直前のILが眠るCLR。ネルフは初のIL逆アセンブルを試みる。開発者仕様のIldasm.exeがオペランドの地獄へ挑む。
11話 静止したバインディングの中で
レイトバインディングをこころよく思わない人々が、Option Explicit Onを規約化する。明示的宣言が何もない変数にコンパイラがキレる。
12話 StackTraceの価値は
バグ殲滅に己の業をぶつけるミサト。そして吐かれるStackTrace。だが、新人が作ったC++モジュールから吐かれる最悪なバグは、StackTraceを吐く前にOSを落とした。
13話 C++ネイティブDLL、侵入
新人のC++プログラムの開発演習中に起こった事件。次々と侵されていくメモリ。ついに再起動を迫られるOS。
14話 GAC、魂の座
Sn.exe、そしてCOM+コンポーネントを裏であやつる秘密結社GAC。碇指令の行動は、%SYSTEMROOT%\Assembly\GACへのドラッグアンドドロップに過ぎないのか。
15話 型と暗黙
Integerが次々とキャストされる中、ひとり焦りを感じるDouble。果たして、Decimalは彼女に与えられたラストチャンスなのか。
16話 Disposeに至るTry、Finally
増長したシンジは、例外の海に取り込まれてしまう。Catchされたエラー情報が、彼にFinallyを処理させる。
17話 4番目のFramework
アメリカで建造中だった.NET Framework4.0がネルフ第二支部(初台)ごと消失する。この事件が、新たな言語を選出させる。
18話 thread.Priorityの選択を
ドライバから、割り込みのためのコールがOSに届く。人々は明日のI/Oウェイトも知らずに、最後の日常を謳歌していた。
19話 GCとの戦い
シンジはついに、みずからの意思でGC.Collectを呼ぶ。しかし、彼に関係なく実行されるガベージコレクションが、次のCPU占有を生むのだった。
20話 Objectの形、Relationalのかたち
O/Rマッパの覚醒により、プログラマは救われる。だがDB担当者はどっぷりアサインされ、精神的疲労してしまう。発生するインピーダンスミスマッチ。号泣するミサトが見たものは?
21話 LINQ、誕生
LINQにより抽象化されるデータアクセス。その裏に隠される数多のドライバ。SQL Serverからすべてが始まった。LINQは果たしてOracleに対応するのか。
22話 Oslo、で現実らしく
第三正規形を追求することで、パフォーマンスの落とし穴に落ちこむアスカ。さらにDAOのコード量増加が、彼女の心にとどめをさす。シンジはアスカになぐさめのことばをもたなかった。
23話 Vienna
安定感に期待され、延命されていくXP。その侵食からセブンを守るため、Vistaはみずからの死を希望する。Aeroと引き換えに、光と熱となり彼女は消えた。
24話 最後のシャープ
J#が消え、C#が去り、傷心のシンジにF#が微笑む。彼のさわやかな数式のような見た目にのめりこむシンジ。だが彼らには過酷な言語仕様がしくまれていた。
25話 終わるシングルスレッド
最後のシングルコアCPUは消えた。だが、シンジはマルチスレッドに苦悩する。そしてミサト、アスカもメモリリークする。Google先生に救いを求めながら、「動作が遅くなってきたらOSごと再起動してください」と、プログラムのひとつの仕様であることを主張しながら。
26話 世界の中心でMainを叫んだけもの
Main。それはPEヘッダの解析のあとに、必ず呼ばれる。私たちの呼び出しは、CLRへと連なるのか。私たちのプログラムはCそのものなのか。