【DoHowブログ】エントリのタイトルは最後に考える
ブログを書き終えて投稿し、しばらくしてからタイトルに後悔することがあります。ところがエントリのタイトルはなかなか変えにくいものです。そこで自分は内容を書き終えた後にタイトルをゆっくり考えるようにしています。
なぜエントリのタイトルを変更してはいけないのでしょうか。理由はとても簡単です。読者を混乱させないためです。人間の頭の中では”タイトル”のような目印とともに記憶が生成されるようで、例えばブラウザの履歴を見ればタイトルからその内容を想起することができますし、googleの検索結果には見覚えのあるタイトルを見つけることができるでしょう。記憶というのはOracleコヒーレンスやmemcachedのようなKey-Valueアーキテクチャに似ているのかもしれません。
そういうわけでビジネス系の雑誌では内容がほとんど変わっていない記事が2年くらいの休眠を経て復活することがあります。タイトルや絵が一新されているとなかなか気づくことなく、かなり中盤まで読み進めて「あれ?」と初めてきづくことになります。そういったことはあまり読者の心象を良くすることではないでしょうから、ブログのエントリについてもタイトルを後から変えることは慎んだほうがよさそうです。
もちろんエントリを投稿してさほど時間が経っていなければ多少は問題ないと思われます。また「追記あり」や「訂正」などの文言をタイトルに追加するというパターンもあるでしょう。ただそういった例外を除いて「やっぱりタイトル変えよう」という思いでは修正しないことをおすすめします。タイトルは他のブログのリンクに書き添えられることもあれば、ソーシャルブックマークや検索エンジン、RSSリーダなどでも重要な要素として取り扱われています。もし良いタイトルが思い浮かんでしまったら、別の切り口でエントリの内容をまとめなおして続報にするのがよいでしょう。
では「やっぱりタイトル変えよう」を抑止する一番の方策は、というと自分はタイトルを最後に考えるようにしています。書き始めにはもちろんイメージを作りますが、タイトルにできるレベルまで落としません。最初にタイトルまで考えたほうが具合が良いという人もいるかもしれませんが、ネットを検索しながら書いていると途中で良い情報を見つけたり、同じようなエントリを見つけたので切り口を変えてみたりということが少なくありません。そうしたことから当初の想定とずれた内容が書きあがることがあり、そのまま投稿するとタイトルと内容に若干の違和感が生じる原因となるようです。ですので自分はタイトルを最後に考えるようにしています。
タイトルを最後に考えると、やはりできるだけ注目されやすいもの、言い換えれば誇大広告っぽいものを考えてしまいがちです。タイトルを考えるほんの少しの手間で大きな反響を起こせるのならそれに越したことはありません。人間に対して誇大広告をするならば「●●のための3つの方法」ですとか「5分で理解する●●」といったやり方があるでしょう。ホッテントリメーカーなんていうものまであります。googleなど検索エンジンに対して誇大広告をするならば、いくつかの単語を検索してみて表示される広告の数を調べたりですとか、サジェストキーワードの分析をすると良いタイトルが見つかります。
タイトルによる検索エンジン最適化はともかく、実際の内容が大したことないのにタイトルだけおもしろくするというのはやり方によってはマイナスの効果を生みます。「タイトルだけのブログ」として記憶に残ってしまうことがあれば伝えたいことも伝わらない=狼少年的な立ち位置になる恐れがあるからです。というわけでエントリのタイトルは
- 書き終えた後に落ち着いて考える
- 普段はオーソドックスにする
- ここぞというときにがんばる
という方針でいかがでしょうか。
ちなみに自分の中でのベストタイトルは「バーナム鋼管製作所」です。アクセス数は泣かず飛ばずでした。