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情報処理技術者試験の解答例が公開

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春の情報処理技術者試験の解答例が公開されました。

情報処理推進機構:情報処理技術者試験:問題冊子・配点割合・解答例・採点講評(2008、平成20年)
http://www.jitec.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2008h20.html#20haru

私が受験してきたシステム監査技術者の解答を見て答合わせをしてみました。毎度の事ながら、甘くつけると受かった気がするし辛くつけると落ちた気がします。ちなみに先回は受かった気がしていて落ちました。

受験後に自分のエントリでも書いたのですが、ここはどうなんだろうか!という問題が2問あります。

1問は日本語の解釈の問題です。オペレータがコマンドを実行し、管理者が発行されたコマンドをログで確認するという体制に関する監査の問題が出題されました。

文中にオペレータは2人一組で作業を行うと書いてあります。これをデュアルコントロールと解釈するか、それとも2人が同じ時間にシフト勤務するだけで、バラバラに行動すると解釈するかで問題の意図が変わってきます。

オペレータは作業指示書の通りにコマンドを発行後、該当部分のログを印刷して管理者に回付し、管理者は承認を行うというようなフローになっています。

もしデュアルコントロールだとすると、コマンドを発行する部分と、該当部分のログを印刷する部分には問題がないはずです。一方オペレータがデュアルコントロールでないとすると、管理者はすべてのログを印刷して確認しなくてはなりません。

今回の出題ではどうやらデュアルコントロールではなかったようで、管理者はログをすべて確認すべし、ということが解答になりました。デュアルコントロールでないとすると、コマンドの投入間違いというリスクもあります。それを後から管理者が指摘しても時既に遅し、ということもあるでしょうから、これはあまり問題がよくなかったのではないでしょうか。

もう1箇所気になるところでは、コールセンターの電話をIP電話にするという問題です。コールセンター内のLANに障害が発生するとIP電話が普通となり、電話関連の業務が停止してしまうので、それを軽減または回避するにはどうしたらよいか?という問題でした。

解答は「LANを冗長構成にする」でした。しかしNTTのIP電話網で障害が発生したことは記憶に新しい事と思います。冗長構成はあくまでハードウェア周りの故障への対応策であり、NTTの件のようなソフトウェア周りの不具合に起因する障害には抵抗性を持ちません。主系統と副系統があったとしても、主系統がバグで落ちたら副系統も同じバグで落ちます。(もちろん様々なケースがあると思われますが)

LANを冗長構成にすれば確かにLAN発の障害がIP電話網に対して影響を与える可能性を低減できるかと思います。しかし普通に考えれば新しい技術であるIP電話網に障害が起きてLANを脅かすことのほうが可能性が高いでしょう。そういった場合を考えると固定電話網をすべて撤去せずに一部分残しておき、IP電話に障害が発生した場合の予備回線にしておくのが最良のコントロールだと思います。

と、言ってみたところで既に採点は終わっている頃でしょう。結果は決まっていますので、それまで心を乱さずに合格発表を迎えたいものです。

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