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過保護な親が企業にも干渉してきたら

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モンスターペアレンツという言葉を耳にすることがあります。過保護な親が増えているそうですね。

asahi.com:大学に「過保護者」急増 入学式は満杯、就職相談に同伴 - 社会 http://www.asahi.com/national/update/0524/TKY200805240037.html

アメリカではこちらのようなタイプはヘリコプターペアレンツというらしいです。ハリウッド映画ではマザコンの男性は批判的に描かれるので過保護なことは良くない風潮があるのかと思っていたのですが、そういう言葉があるのであれば日本とあまり変わらないのかもしれません。

過保護な親が求めるままに会社の体質が変わったとしたらこんな感じになるのではないでしょうか。

  • 保護者向けの会社説明会(お子様を預かり、立派な社会人に育てます!と人事担当者がスピーチ)
  • 採用面接は親同伴。これまでの教育方針や育て方などを確認。お父さんお母さんのスーツ選びが悩みに。どこどこの会社はグレー系がGoodなどの怪情報が溢れる
  • 晴れて入社。入社式は親同伴。涙を流す両親も。正面玄関で記念撮影。ビデオ撮影は場所取りが大変なので全面禁止とし、会社側がプロを受け入れてDVDで配布。
  • 入社式の後は同期社員同士の顔見世。親同伴。部長同伴。部長は「ご子息ご令嬢を責任を持って預かります」云々と挨拶。持ち物帳やドレスコード、社内ルールを配布する。ルールの一例『お客様のご迷惑となりますので雨の日等に正面玄関に車を乗り付けて送り迎えしないでください』
  • 社員が出勤・退出時にタイムカードを押すと両親にメールで通知される。
  • 子供の休暇は親が電話連絡。同期や上司が当日の連絡物と社食のデザートを持って帰宅時に様子を伺う。
  • 飲み会は先輩からのセクハラ・アルハラが心配なので保護者1名が持ち回りで同伴。
  • 労働組合は保護者の大幅な介入によりPTA化する。「うちの子に残業させないで下さい」、と労使の対立が活動が深刻化。
  • 中には株式を取得して経営側からの影響力を見せる親も。親同士で何株持っているかが競い合いに。
  • 定期的に両親参観の場を設ける。2週間前から周囲が全面的にバックアップし、本人の代わりに作りこんだ資料を使って両親向けプレゼン。社員食堂の試食会も開催。
  • 人事面談の場はもちろん三者面談。「このままでは係長への登用は難しいですね。」「そこをなんとか(略)」
  • 両親からのメール・会話が激しいため、職場でのプライベート携帯電話の使用を厳禁。その代わりにウェブカメラでフロアの様子をリアルタイム中継。
  • 失注したことにショックを受けた息子を見て両親が取引先に怒鳴り込む。そこで解決されない場合は上司を恫喝する。上司のメンタルケアが急務に。

と、考えていて落ち込んできました。両親が株式を取得して子どものために経営に干渉する、というのは広い目で見れば色々なファミリー企業で現実に起きていることかもしれないですね。

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