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Notesからピリオド連続使用のアドレスにメールを送る

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Lotus Notesクライアントからda..me.@xxxx.xx.xxというアドレス宛にメールを送ろうとするとエラーになります。これはメールアドレスの仕様などを定めたRFC2822という文書に定められたお約束です。まじめに作ってあるメールシステムはこのルールに沿っているため、ピリオドが連続したり、アットマークの直前にドットが入るアドレスにメールを送ることができません。

このことはかなり前に決まっていたルールだったそうで、私が8月頃この問題にはまった時には関連するサイトをいくつも見つけることができました。そしてその後、あまり多くの人には知られていなかったこの問題が広く認知される事となります。今年の9月にリリースされたOutLook2003のサービスパック3を当てるとda..me.@のようなメールアドレスに向けたメールが送れなくなってしまうようになりました。もちろん、大手のプロバイダの多くはこのようなアドレスを取得できないようになっています。ところがdocomoとAUではこういった変則メールアドレスを取得することができます。迷惑メール対策としてドットをたくさん混ぜると良い、という事からドットが入ったアドレスが増えました。結果として日本には、というか世界中でも日本限定でドットが連続するとかアットマークの直前にドットが入るとかいう珍妙なアドレスが増えてしまったようです。

かれこれ3ヶ月ほど前になりますが、Lotus Notesクライアントからドットが連続するメールアドレス宛にメールを送れるように設定しなくてはならないという状況がありました。必死に調べたところ、"da..me."@というように二重引用符で括ってやれば正しいメールアドレスとして認識されるという情報を発見しました。そらないだろ、と思ったのですが実際にやってみると届きます。驚きました。携帯電話のキャリアに対してda..me.@というアドレスで申請がされている場合であれば、"da..me.@"というように変換すれば良いようです。あと少しで「本来は許されないメールアドレスですので変更してください」ということを変則アドレスの持ち主に対して言ってしまうところでした。

今までメールアドレスに二重引用符を含むなどということは考えた事もありませんでしたが、別に裏技でもなくてRFC2822に書かれた正しい仕様であるようです。この問題が世の中に広く知られるきっかけとなったOutLook2003では二重引用符付メールアドレスがOKなのかNGなのか環境が無くて確認できていませんが、さりげなく対応していたLotus Notesはさすがだなと思いました。404 Blog Not Foundにも取り上げられるメジャーな話題となりましたが、皆さんのメールアドレスは正しいものになっていますでしょうか。

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