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PCの共有と衛生の問題

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先日、図書館に行きました。最近はどこの図書館もタッチパネル式の蔵書検索用PCが置いてあります。そのPCのタッチパネルを良く見てみると、指紋がべったりとついていました。今の季節はまだ良いですが、これからの季節はインフルエンザが気になります。インフルエンザはウイルスのついた手で目をこすることでも感染しますので、これは感染ルートになり得るかもしれません。

帰り道にタッチパネルを探してみると、色々なところで使用されていました。切符の自動販売機、コンビニのレジ、ATM、コピー機などなど。タッチパネルはキーボードよりも操作性に優れているところが好まれるようです。利用者が操作にまごまごしているのを認識して、簡単に操作できるように表示を切り替えて音声案内を流すなど、親切な設計になっているものもあります。
(※凹凸がないため視覚が不自由な方は操作に困ることがあります)

しかしタッチパネルは手袋をしていると反応しないことがあります。そのため不特定多数の人が指で直に触れて使います。このことから病気の感染ルートになるのではないか?ということが指摘されています。昨年にはノロウイルスが大流行しましたが、小学校などでは感染を防止するためにドアノブなどをこまめに消毒するよう指導が出ました。タッチパネルも同様にすることが望ましいのでしょうが、切符の自販機や図書館の検索端末などは1人が使うたびに消毒するという事は現実的ではありません。パネルが抗菌仕様になっているものもあるようですが、あらゆるケースに効果的であるとは言えません。タッチパネルなど不特定多数の人が触れた場所に触れたら必ず手を洗う習慣をつけるなど、自衛するのが一番ということになるでしょう。

なお、医療の分野でも電子カルテの普及に伴ってタッチパネルが増えています。患者さんの目に触れるところでも、受付が自動化されてタッチパネル端末になったという病院が増えています。医師が安全にタッチパネルを利用するためには、指で直接操作せずに首から提げた1人1本のタッチペンで操作する等の方法があります。また、手術の現場で治療を支援するPCを利用する際は、衛生度が低いところを担当する看護師が操作するようにルールを決めておくことで執刀医がPCを操作する必要がないようにする等の方法があります。こういった例は衛生的にPCを使いまわすための手法として見習うべき部分が多いと思われます。

このように対策が取られている現場と比較すると、システム開発の現場にあるキーボードやマウスは衛生度が低いと言わざるを得ません。プログラミング作業というのは頭を使いますので、長時間やっているとお腹が減ってしまいます。ついついスナック菓子に手が伸びる事もあり、その食べかすがキーとキーの間の溝に溜まってエラいことになっているという方も少なくないでしょう。しかもそのキーボードを打ちながら素手でスナック菓子を食べるのですからかなりハイリスクな行為と言えます。真剣に考え事をすると、無意識に髪や耳や鼻や口に手が言ってしまうという人も少なくありません。無くて七癖と言いますので、「自分はそうじゃない」という人が鼻毛を抜きながらプログラミングをしているかもしれません。試しにA3の紙を用意して、その上にキーボードを裏返しにしてパンパンと叩いてみてください。すごいことになっていないでしょうか?結果がすごい人は掃除機で吸い取るか、エアダスターの強力な風で吹き飛ばすかしたほうが良いと思います。いくらキートップだけをOA用のウェットティッシュのようなクリーナーで拭いても、その数ミリ下にこれだけの塵・芥が積もっているかと思うと気分が悪くなります。

なんでも抗菌・殺菌では免疫力が落ちてしまいますので、あまりナーバスになるのも考え物です。しかし久しぶりにキーボードを掃除してみると、自分のものだろうが共有のものだろうが、PCを使いながらお菓子を食べるのはやめたほうがよいということを痛感しました。清潔にできるものは清潔にしましょう。

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