オルタナティブ・ブログ > 元ベンチャーキャピタリストが語る中国ビジネス&More! >

最新の中国ITビジネスを中心に、国内外の金融、モバイルなど幅広いテーマを論じます

ポジション、募集しています

»

私事ですが、夏休みは北京・大連と旅行をしてきます。私は中国旅行をする場合、モダンな外資系ホテルに泊まるよりも、海岸沿いにある中国らしい趣のあるホテルに泊まるのが好きです。昨年の厦門旅行でも市街地にある外資系ホテルは避けて、コロンス島という島にある海上花園酒店(http://hotels.ctrip.com/Domestic/showhotelinfo.aspx?hotel=20238&orderid=0&)というホテルに泊まりましたし、今回の大連旅行でも海辺にある棒錘島賓館(http://www.eootoo.com/hotel_img_more.asp?hotel_id=36)という、かつての共産党幹部の別荘地だったホテル(現在は外国人にも開放されいている)の泊まる予定です。

中国でホテルを宿泊するときには、私は中国のホテル予約サイトを使うことが多いです。携程(C-Trip)、芸龍(elong)の2大サイトを中心に利用していますが、この2社とも海外マーケットに上場しています。それも数年前というかなり早い時期に上場を果たしていて、ホテル予約サイト(最近は、ホテル予約以外にも複数サービスを提供はしているが)で、海外マーケットに上場してしまう、というのも、やはり投資家は中国マーケット大きさ、中国人の将来的な可処分所得の増加、を期待しているのだろうなあ、と当時は感心したものでした。

ただ以上に私が驚くのは、何度かC-Tripやelongを使っていて、クレジットカードによるデポジットをとらないことです。インターネットを通したホテル予約で、デポジットをとらない、というのは、ドタキャンされるリスクが非常に高いように感じますが、そこらへんのリスク管理はどのようにやってるんだろう?という点には非常に興味を持ちました。もちろん、最近でこそ中国の方でもクレジットカードを保持している人は増えていますが、C-Tripやelongを設立した頃には、クレジットカードを使わない人も多かったと思うので、それでやむを得ずにデポジットは不要だったと思うのですが、実際に最近になってもまだデポジットは不要なんですね。絶対に勝手にキャンセルする人がいると思うんだけど。

しかし、そこは中国のビジネス感覚は日本とは異なるのかもしれませんね。日本の場合、デポジットがないときでも、ホテル側が勝手に予約をキャンセルしてしまうのは、通常はなかなかありえないと思います。しかし、中国の場合は、たぶんこれが普通にあるのだと思います。一応、チェックイン予定時間を入力する時間があるのですが、たぶんこの時間を過ぎると勝手にキャンセルされても文句を言えないのだと思います。実際に自分は一度も体験したことはないのですが、上司の中には、北京の5つ星ホテルで、夜遅く到着したら、勝手に部屋をキャンセルされて、さらに布団部屋なら空いている、ということで、布団部屋を紹介された人もいるくらいです。私の身近な人の数年前の経験です。

たぶん、このようなお客を怒らせるか怒らせないかのギリギリの線で攻める、というのが中国ビジネスを行う上で重要なのだと思います。なかなか日本人というか外国人には、このギリギリのラインを理解するのは難しいと思います。やはり、郷に入らば郷に従え、の世界なのでしょうが、旅行と異なりビジネスだと、時間もお金も貴重なリソースになりますから、こういった部分はローカルで採用した経営陣に頼るしかない部分なのかもしれません。

ところで話は変わるのですが、中国ではなく日本の話です。C-Tripやelongと比較すると規模はだいぶ小さくなってしまうのですが、私の友人が社長をやっている日本の携帯ベースの宿泊予約サイト、課金コンテンツをやっている会社が経営陣を募集しています。モバイルサイト(PCサイト含む)の企画・デザイン・運営をやるコンテンツマネージャーのポジションです。ストックオプション付の取締役で20~30台の人材を考えているそうですので、是非「私こそは...」と思われる方はご連絡ください。一応、私のMSNのアドレス(ntoyod@hotmail.com)までよろしくお願いします。

Comment(0)