定年退職なんてとんでもない、石川さんを見習ってください
先日、行方不明になった2才児を助けた、スーパーボランティア、尾畠春夫さんが話題になりました。なんと、78歳だそうです。魚屋さんをやめて以降、ひたすらボランティアとして活動しているのだとか。本当に涙がでるくらい、尊敬に値する方だと感じています。(78歳といえば、どこかの格闘技団体の元会長と同い年ですが)
僕が住む墨田区、その中でも僕が住む地域は、かなり前から「年寄り村」なんて言われて、僕が住み始めた頃は、うちの子供が町内の公園を独り占めしていました。他に遊ぶ子供がいないから、なんですね。
でも、実際に住み始めてみると、そのお年寄りたちがとにかく元気。もともと自営業が多い地域性もあって、お仕事をしていらっしゃる方が普通にいる。60歳、65歳で定年なんて、呑気なことは言っていないんですね。
今日、ふとこんな記事に行き当たりました。
シニアスペシャリスト採用の条件:65歳でネスレに中途入社したベテラン営業マンが輝いている理由(ITmediaビジネス)
大手メーカーで営業マンとして23年間働き、50代で起業の経験のある石川一成さんは、2018年4月に65歳でネスレ日本に入社した。若手の前でも偉ぶらず、担当する店舗に足繁く通う仕事熱心な姿勢が上司や同僚にも評判だという。
この「若手の前でも偉ぶらず」というところが素晴らしいですよね。歳を取ると、やたらと説教じみたことを言い出す人って多くて、自分が若いころに嫌いだったことを、自分がその歳になったらやりだす。これでは、誰も近寄ってくれませんよね。
僕は年金制度に反対だという姿勢ですが、年金制度というのは、過去に自分が支払ったものを返してもらう制度ではありません。自分が支払った年金は、当時の高齢者に支払われたもの。自分が支給される年齢になると、そのときの若い人たちが収めた年金から受け取ることになる、という当たり前のことを再認識しなくてはいけないですよね。
そう考えると、これから先は圧倒的に若い人がいないのですから、定年退職なんて言っている場合じゃないんですよね。緊急事態です。
シニア採用を実施しているネスレさんも素晴らしいですし、この石川さんの存在が素晴らしいですよね。僕も将来的に見習いたいと思います。