頑張らなくて良いから、ちゃんとやることを求められる時代
今朝、FB友達からこんな記事がシェアされてきました。
「日本人は勤勉だ」ということは、かなり以前から言われていることですが、僕はどうにもそうは思えないんですよね。同じことを繰り返す、いわゆるルーティンをすることが「勤勉」なのであれば、そうなのかも知れませんが、本当に勤勉な人は、繰り返している仕事の中から学び取り、次の改善や効率化を考え、実施できると思うんです。
一方で「日本人は真面目だ」ということも言われます。それは、本当にそう思います。真面目であって、常にサボることを考える人は少ない。でも、サボることとは違って、「ラクをしよう」と考えることは、決して悪いことではないと思っています。トーマス・エジソンは、電信技師として仕事をしている際に、ラクをしようとして、エジソン初の発明をしています。
16歳になったトーマス・エジソン青年はモールス信号技術をマスター。(当時「速く信号の解読ができるモールス信号技師」として数本の指に入るほどの腕前)この能力を活かして夜勤の電信技士の仕事に就く。夜勤の電信技士の仕事では見張りが主だった仕事で毎日特別な労働はなかったが、会社に対して勤務していることを報告するため1時間ごとに信号を送ることが義務付けられていた。これがあまりにつまらない仕事だったためにトーマス・エジソンは時計を使って1時間おきに自動的に信号を送る機械を発明した。
これを「サボった」と考えるのかは、意見が分かれるところかも知れませんが、ラクをしようとして発明したわけですね。これは、大事な発想だと思うんですよね。
記事より引用
• 結果より努力を賞賛する考え方
日本企業の管理者は、部下の仕事を評価する場合に、そのアウトプットよりインプットに重点を置く傾向がある。残業は努力の現れとも言え、奨励される傾向にある。
こういう傾向は、無きにしもあらずですね。「ガンバる」が美しいこと、みたいな。でも、「ガンバる」って当たり前なんじゃないですかね。頑張らないで結果が出るほど、甘い仕事ってそうそう無いように思います。で、頑張った上で、結果を出さないことには賞賛の対象にはならないはず。また、残業して当たり前の考え方も、今の時代には合わない。
記事より引用
従業員が残業することが当たり前に思われており、「一人の仕事」量は40時間(8時間X5日)でこなせる量よりも相当大きなものとなる。言い換えれば、残業をしないと仕事がこなせない状況を作り出している。
その昔、製造業しか無くて、ベルトコンベアの前に立って組み立てるのが仕事、という時代は、長時間働けば、よりたくさんの製品が出来上がったわけですが、オフィスワークや営業という仕事、あるいはマーケティング、その他、今の時代に求められる仕事の多くは、「労働時間=成果」にはならないんですよね。むしろ、夜遅くまで働くことで生産性が落ちている人を、前職でもよく見かけました。
「頑張らないでいいから、ちゃんとやって」
前職で、こういう厳しい言葉を使う人がいました。でも、正しいんですよね。まあ、頑張らないでちゃんと出来るわけはないので(笑)、「頑張ります」という言葉は要らない、というのが、彼が言いたかったことなんだと思います。頑張るとか、いちいち口に出さなくていいから、結果を出すこと。日本の生産性を高めることは、そういう一歩から始まるように思います。