マネージャー=偉くてもいいから、マネジメント能力を身につけよう
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田中淳子さんのブログに「マネージャー=偉い人じゃないはず」ということが書かれていて、大変同意する一方で、マネジメント能力が極めて低い管理職が多いことを思い出しました。日本の、と書くといやがる人もいますが、たしかに米国ではマネジメントをする人は「役割」であって、マネジメントというものについて日々学んでいますし、それを実践しています。
一方で、我々の日本企業では「その仕事がよく出来る人」が管理職になっていくことが多いですね。役職者にならないと給与が上がらない仕組みになっているせいで、こうなってしまうのだと思います。田中淳子さんの書かれている通り、「マネージャー」が偉い人ではないのだけど、マネージャーじゃないと給与が上がらない仕組み(給与規定等)がある企業が多いわけですね。だから、給与が高い人→マネージャー→だから、偉い人、みたいな図式になってしまっているような。
じゃあ、日本の管理職はラクをしているのかというと決してそんなことはなくて、プレイングマネージャーであることが多いため、例えば営業なら自らの売上も求められるし、エンジニアならマネージャーも開発に直接携わっている、なんてことが多いわけです。つまり、「マネジメント業務」にコストを割り当てていない、ということのようです。
システム開発の現場でよく耳にするのが「お客さんがプロジェクトマネジメント費用を払ってくれない」という問題。「そんなものはシステム開発を依頼しているんだから、なんとかしろ」ということなのかも知れませんが、それで開発の品質が落ちることは認めてくれないわけです、当然。つまり、マネジメントという仕事を軽視している、としか思えないのですよね。
マネージャー、管理職に戻ってみると、同様にマネジメント業務を軽視している企業に勤務していると、当然マネージャーらしくなくなりますよね。で、中には偉そうにふんぞり返っているという勘違いをしたマネージャーがいたり。
僕は、マネージャーは偉いと認めてあげてもいいから(認めなくて済むならもっといいですが)、マネジメント業能力を身につけるべきだと思うのですが、そこは企業ごとに考えがあるような。どうなんでしょうね。
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