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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

自らがモルモットになって腹をくくるIT企業はどれだけあるのか

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昨日は、Oracle CloudWorld(ITmedia)が六本木で開催されました。(詳しくはこちらの記事も)僕も午前中だけお邪魔したのですが、画像越しに久しぶりにラリー・エリソンCEOを拝見し、68歳には到底見えない若々しさにビックリしたり。

 
途中からソフトバンクの孫社長が登壇し、「ソフトバンクは繋がる」という話をいくつか。(笑)でも、2006年にボーダフォンを買収して以降、本当に努力してきたんだな、ということは実感しました。まあ、自分で使っていても、ものすごく繋がるようになった実感があります。最近では、地下鉄ですね。
 
この講演の中で、孫社長が冒頭に「Oracleはラリーと友だちではあるけれど、ビッグデータ解析は別。これは、自分たちでやってみないと良さが分からない」という言い方をされていました。自ら導入し、使ってみないことには他にも薦められない、ということですね。
 
これは2010年、iPadが発売になった年に、ソフトバンクテレコムが当時の数千人の社員にiPadを配布したことがありました。それは、情報システム部門や管理部門まで。当然、部署によっては「使いづらい」という声も出てくるわけですが、営業部門では絶大な効果が出た、とも聞きました。自らがモルモットになることで、良さも不具合も分かってくるわけですね。
 
洋服を買い行くと分かると思うのですが、何でもかんでも「いいですよ」「似合いますよ」と言われても、「本当かなあ」と感じてしまうものです。しかし、「これ、いいですよ。私も別の色を買ったのですが、これこれこういう素材なので肌触りがいいんです」と言われると、その良さが実感出来ますし、安心して購入できるかと思います。
 
ところが、なぜかIT業界には、自社で使っていないものを販売しているケースが多いのですね。品揃えが多いと、余計にその傾向があるようです。以前、当社に協業の相談に来られたSIerさんがいたのですが、新たに取り組むことになったクラウドサービスを売りたい、とのこと。でも、自社ではセキュリティ上の問題でクラウドは使えない、と。(笑)自社がセキュリティの問題で使えないものを、使ってくれるお客さんはないと思います。
 
自分たちで使い、「便利ですよ」「効率的ですよ」「売上が上がったんですよ」「こういう使い方をしているんですよ」という説明は、とても強いものだと思います。当社でもオーストラリア発、現在はボストンにヘッドオフィスを持つbigtincanのbigtincan hubの総代理店になったのも、自社で使ってみてよかったからなんですよね。これは広めたい、と。
社内SNSのZyncroも、自社で導入してとても便利なのでオススメしています。あ、こちらは代理店でもなんでもないんですけど。(笑)
 
IT業界でも、もっと自分たちでしっかり使って売り込んでいきたいですね。
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