中国語を身につけるなら、言葉よりも音で覚えましょう
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中国の旧正月、春節もそろそろ終わりに近づいてきたのかも知れません。僕の中国にいるお知り合いも、日本に遊びに来られたり、このタイミングで出張に来ておられたりしますが、そろそろ中国に戻る方が増えて来ました。弊社の上海オフィスも、今週から稼働開始です。
中国に関わる機会がある僕がよく受ける質問は「上海オフィスには日本人がいないのですか?」というものです。弊社の上海オフィスには、日本人は一人もいません。中国人の責任者がいて、彼が全てを動かしています。そういう人間関係を保てることが理解できない方が少なくないようですね。
そして「え?じゃあ、大木さんは中国語を話せるんですか?」という驚きの声。(笑)はい、すみません、そこそこ喋れます。二十代の頃は、日本人だとは思われなかったこともしばしば。まあ、当時は中国語を話す日本人よりも、中国で堂々と(?)日本語で通す日本人ビジネスマンが多かったので、そう思われたのでしょうけど。
最近は、英語に加えてアジアで最も多く使われている言語、中国語(標準語とか北京語とか言われることもありますね)を勉強する人が増えているようです。ソフトバンクは以前より、最近では楽天、そしてゲーム会社、アパレルや飲食も中国進出をする企業が増えてきています。台湾や香港、マカオでは別の言葉(台湾では台湾語と呼ばれ、福建語に最も近い。香港・マカオでは広東語)ですが、北京語を話せれば困ることが少ないですし、シンガポールでも中国系が70%を超えることもあり、英語が話せなくても北京語を話せると助かることも多いですね。マレーシアでも中国系は多いですし。
中国語を覚える際には、その昔は注音といわれる「ㄅㄆㄇㄈ(ポポモフォ)」という記号で勉強したのですが、今はピンインといわれるアルファベットにチェック記号のようなものを付けたもので勉強します。
最初は、同じ「ma(マー)」でも、四声に使い分けられることに戸惑いを覚えますが、正直言って地域によって音が違うので、ここにあまり注力しなくてもいいのだと思っています。(もちろん、出来るに越したことはありませんが)特に日本人にとって厄介なのは、「shi」とか「zhi」という捲舌音と呼ばれる、下を上に巻き上げながら発音するものです。ところが、上海や福建省、広東省という南のほうに行くと、捲舌音は捲舌音でなくなってしまいます。「shi」は「si」になり「zhi」は「zi」になってしまいます。「ri」も事実上、「li」とか「zi」に近い音になっていることもあり。
つまり、細かい言葉を丁寧に覚えるのは至難の業で、時間がたっぷりある方はいいでしょうけど、目の前に出張や転勤が迫っている人には向かないと思うのです。であれば、それよりも文章の音(抑揚など)をしっかり覚えて真似をしてみる。すると、少しくらい違っていても、音が似ているので理解してもらいやすいのですね。これは、前職の同僚やお取引先も実績があるので、おおむね大丈夫だと思うのです。
つまり、細かい言葉を丁寧に覚えるのは至難の業で、時間がたっぷりある方はいいでしょうけど、目の前に出張や転勤が迫っている人には向かないと思うのです。であれば、それよりも文章の音(抑揚など)をしっかり覚えて真似をしてみる。すると、少しくらい違っていても、音が似ているので理解してもらいやすいのですね。これは、前職の同僚やお取引先も実績があるので、おおむね大丈夫だと思うのです。
我々日本人は、中学時代に散々、文法と発音を叩きこまれているので(当時の日本人教師の発音が正しいかどうかはさておき)、ついつい文法、発音を気にしてしまいがちで、それがゆえに話すべきことがあっても押し黙ってしまう人がいるようです。
先日テレビで、上野のアメ横のお菓子やさんが、見よう見まねの英語(かなり日本語混じり)で外国人とコミュニケーションをとっていました。大事なことは、話そう、伝えようとする意志なのですよね。僕も長く日本にいると忘れがちです。またちょっと、海外に出かけなくては、ですね。
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