LTEが進化するなか、Wi-Fiは政府や自治体で準備できないものか
三が日もあっという間に終わりそうな感じ。みなさまにおかれましては、お正月を堪能されているでしょうか。テレビ三昧の方もいらっしゃるかも知れませんし、親族揃って新年会という方もいらっしゃるでしょうし、のんびり過ごすお正月、読書三昧のお正月など、いろいろな過ごし方をされていることと思います。僕のお正月は、比較的のんびり自宅で過ごし、少し仕事をしながら、溜まった電子書籍を読む、という感じ。今年は誰もお呼びしていないので、静かなお正月です。
今朝の日経新聞に「「手のひらで毎秒300メガ」も 高速通信LTE、進化の青写真」という記事がありました。
各社は2013年も、引き続きLTEのサービスを拡充していく姿勢を打ち出している。とはいえ、どのように拡充していくかという具体的な施策は各社異なる。また各社は、今後数年のうちに実用化が見込まれるLTEの後継方式「LTE-Advanced」を見据え、中長期的な回線網の高速化プランを練り始めている。これが実現すれば、光ファイバーに匹敵する超高速通信が、手のひらのスマホで実現することになる。
どんどん高速化が進むことに歓迎です。一方で、お正月に不調が起きている通信回線もあったようです。携帯通信網である以上、それもゼロにすることは難しいでしょうね。これは、どの事業者がいいとか悪いといった話ではなく。
僕自身、iPhoneもiPadも、もちろんパソコンもそうですが、外出時にはポケットWi-Fi端末を持っていますが、出来るだけWi-Fiサービスを探して使うようにしています。スターバックスでは昨年からワイヤ・アンド・ワイヤレス社のサービスを「at_STARBUCKS_Wi2」としてWi-Fiサービスを展開していますし、マクドナルドやルノアールでは、mobilepointを利用し、デニーズでは7SPOTを利用するようにしています。ポケットWi-Fi端末でもいいのですが、座った席によってはビルの構造などのために、回線が繋がりにくい場合がありますし。
一方で、セキュリティ面を問題視するユーザーもいるようですし、不安定な場合もあります。あくまで民間企業が独自に展開するサービスですし、無料あるいは廉価に提供されているサービスですから、出来ることにも限界があるのは当然でしょうし。
2010年にiPad on Businessを執筆する際に取材させていただいた、元トリンプ・インターナショナル社長の吉越浩一郎さんが、Wi-Fiなんて公共で準備してほしい、というお話をされていたことが記憶に残っています。
吉越氏はWi-Fi(無線LANサービス)を指摘し、「Wi-Fiはもっと普及させてほしい。例えば月額一律の料金で、どのサービスも使えるようになるぐらいが理想」。日本でWi-Fiというと数々の事業者があるが、それらに互換性はない。吉越氏はこの現状に不満を感じており、「Wi-Fiのアクセスポイントを、政府主導のもとで設置すべき」とも語る。(本書をITmediaプロモバに一部転載しています)
たしかに、Wi-FiのサービスごとにID、パスワードを入力しないといけないのも面倒ですし、無料で使わせろとは言わないので、ある一定の月額不要でどこのWi-Fiでも使えるようになっていると便利だと思うのですけどねえ。当然、使わない人には費用負担なしですから、税金を不公平に使うことにもならないと思いますし。
現在、通信各社主導のWi-Fiも一段落した感があります。お店単位などで展開していますから、ある意味で砂漠に水を撒くようなものでしょうし。
政治のお話をするつもりはありません。ただ、インフラを公共で準備することはあってもいいのじゃないかなあ、なんて妄想している次第です。さて、今日もポケットWi-Fi端末を持って出かけます!