洗濯洗剤のライバルは洗剤や柔軟剤ではなく洗濯機?
年末最終日という方が多いのでしょうか。昨日は空いていた電車でしたが、今朝は早くから混んでいました。
こちらもマーケティングのお話ですね。古くからサンプルとして使われているものです。洗濯洗剤のメーカーにいると、競合他社というのは洗濯洗剤を作っている企業、あるいは柔軟剤が気になってくるところかも知れません。あるいは、リンスインシャンプーのように、自社で柔軟剤入りの洗剤を開発してくれるように交渉するとか?
しかし、洗濯機のほうも進化しているわけで、出来るだけ少ない洗剤でよりキレイに洗えるようになっていきます。仮に、洗剤が要らない洗濯機が発売されたら?このように考えると、必ずしもライバルというのは同業他社だけではないことに気付きますよね。
僕たちは、ついついそういうことを見過ごしがちだなあ、と感じています。現状を守ることに一生懸命になってしまうあまりに、大事なことを見落としてしまう。言葉では現状打破とか言うのですが、実質はそうならない。
最近、顧客企業がクラウド化を推進することを阻止しようとしている出入りのSIerという話を聞きました。自社のビジネスを維持するがために、お客さんの便宜を無視してしまう。悲しいことですね。反面教師として伺い、僕たちはそうなってはいけない、と感じたお話でした。
ところで、昨日アエタスさんが運営されている4Gamerで、ドワンゴの川上さんとユビキタスエンターテインメントの清水さんが対談しておられる記事を拝読しました。(記事:副編集長TAITAI)僕よりずっとお若いお二人の対談ですが、共感することがめちゃくちゃ多いです。
川上氏: だって人間,1日24時間しかないわけでしょう。その中の8時間を,ほぼ毎日仕事をして過ごしているわけじゃん。だとしたら「仕事の時間は仕事として割り切る」という考え方は,僕からすると「仕事の間は,自分の魂と体を売る」って話に思えちゃうんだよね。本来は,拘束されないで好きなことをやって,ちゃんとお金がもらえるっていうのが幸せなハズでしょう。
清水氏: それは本当にそうですよね。
川上氏: だから僕は,「遊びと仕事の境目がない環境」っていうのをずっと維持したかった。
4Gamer: なんでそれが維持出来なくなったんですか?
川上氏: 一つにはドワンゴの上場の準備の時に「それはまずい」って話になってしまったんです。労働基準法に違反している!とか言われて(苦笑)。
清水氏: ちゃんとタイムカードを押して家に帰んなきゃいけないとか,当時,本当に理不尽に感じましたからね。まぁ心の中では,今も理不尽に思ってますけど。
川上氏: みんな楽しくて会社にいるのに,なんで帰んなきゃいけないの?ってね。別に会社が無理やり帰るなって言ってるんじゃなくて,本当に楽しいから会社にいたいというだけなのに(笑)。
清水氏: うんうん。 川上氏: だから,理想の職場環境を実現するためには,労働基準法って本当に邪魔でしかないなと,当時思って。
一同: (爆笑)。
おもしろいのはこれだけでなく、全編に渡っておもしろいので、ぜひ読んでいただきたいと思います。特に、「会社がつまらない」とか「朝起きるのがイヤ」なんて思っている人には、ぜひ読んでいただきたいですね。会社をおもしろくしようとしている経営者もいるんだ、と。僕も目指すところは、こういう会社ですね。だから出来るだけ社員に隠し事はしません。決まっていないことでも、出来るだけ共有していく。そういう意味でも社内SNSって大事なのですが。
少し脱線してしまいましたが、近視眼的にならないことは大事なことですね。本ブログは明日以降も継続いたしますが、当社としては今日が2012年最後の日です。今年もいろいろブログ内のみならずフェイスブックやツイッターなどでもたくさんのコメントをいただき、また教えていただくこともたくさんありました。ありがとうございました。当面寒い日が続きますが、お身体にご留意ください。では。