iTunes配信の音楽を見習って、電子書籍も構成を変えるべき?
小林さんが「トルストイの時代に電子書籍があったら、『戦争と平和』は短くなっていたのだろうか」というブログを書かれています。小林さんが紹介されている岩波文庫の『戦争と平和』は全6巻。僕自身、戦争と平和を読み終えたのは30年ほど前でしたが、長かった記憶だけは残っています。
最近はiTunesでの配信を含め、携帯電話会社の配信サービスなど、CDではなく配信で販売する楽曲が増えていますね。今朝の日経新聞にも、ソニーがiPodで音楽を聴けるように販売する方針変更が報道されていました。正確にはiTunesの販売スキームを使うのではなく、別途アプリで聴くようなので、我々ユーザにとっては面倒ではありますが、いずれにせよ始まるようです。
このような配信を中心にした楽曲は、曲の構成が違うそうです。配信で聴く人たちのために、いわゆるサビと言われる部分を最初に持ってくるのだとか。過去の楽曲構成とは違うのですね。そう考えてみると、紙の書籍と同じ構成で販売されている電子書籍はどうなんだろう、と考えてみました。
電子書籍の場合は、内容によるのかな、と。ビジネス書と小説では読み方が違う気がします。いわゆるケータイ小説と言われたようなものもありますが、その電子書籍で何を読みたいか、によるでしょうね。最近、雑誌はiPadで購入する機会が増えたのですが、雑誌は比較的電子書籍に向いている気がします。比較的、というのは、まだ改善の余地があると思うからなんですが。
紙の雑誌をそのまま電子化したものが多いのですが、文字が小さい箇所は拡大して読まなくてはなりません。いちいち拡大を繰り返していると面倒なんですよね。小説やビジネス書のように、最初から読み取れる大きさにしておいてもらえると読みやすいと思うのです。ただ、電子書籍がどれくらい販売されているのかで、そこまでやるかどうか、というところでしょうね。
来るぞ、来るぞ、と言われながらいまいちパッとしていなかった電子書籍ですが、ココに来てKindleが日本でも発売される話題や、低価格で勝負のNexus7など話題に事欠かないようです。その中で、どの端末が売れるかというのも、見やすさと他機能とのバランスである気がします。個人的にはiPad以外に必要ないように感じていますが、利便性次第では電子書籍端末を入手するかも知れません。大事なことは、読みやすいこと、だと思うのですよね。
買い方、聴き方が変わったことで、音楽が変わってきたように、本も買い方、読み方が変わることで変わっていく必要があるのかな、などと感じた週明けです。
当社は今日から第2四半期。がんばりまーす。
<2012/07/02 14:45>
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