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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

「儲からない」理由はカンタン!・・・

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 日本経済新聞の経営者ブログというのがあります。そこに、日本電産の永守重信社長が寄稿されているのですが、『「もうからない」には理由がある』というものがありました。(会員限定サイトですので、リンクは貼りません)

 

経営がうまくいかない理由は簡単で、無駄な経費を使う、割高な部品を買う、新製品の開発時期が遅れる、といったことに対する意識の欠如だ。これを容認しているのは全て経営者である。
 社員が嫌がることや厳しいことはできる限り言わず、社員の先頭に立って働くわけでもない。

 これ、「ああ、うちの会社だ」と思う社員の方は多いのではないでしょうか。もちろん、不景気が原因というのもありますし、今年お会いしたある企業は、お取引先の多くが宮城、岩手にあったため、残債回収が困難になった、というお話しもありますので、必ずこれが原因というわけではないと思います。
 ただ、何かのせい、人のせいにしていて、何かが解決するのであれば、そんなラクなことはないですよね。そして、この永守社長が書かれていることは、社長だけに当てはまる話しでは無いんじゃないか、と感じます。管理職は間違いなく当てはまるでしょう。「うちの会社は、結束力がなくてね」なんて、評論する人に出会ったことがありますが、結束力がない原因の一人が自分であることを忘れているようです。

 永守社長の書かれていることを自分に対する問いに換えると、「自社が儲かるために、自分はできること全てをやっているだろうか」ということなのかな、と思います。自分ができること、考え尽くすこと、できる力以上の力を発揮すること、などなど。できる限り、できることを精一杯やる。これをやらずに、さも部外者のように評論しているというのでは、どうにも良くなるはずがないですよね。

 最近たまたま、極真の故大山倍達総裁が残した言葉を知る機会がありました。

「侍は常に刀を研いで鞘の中におさめておく」

 いい言葉だなと思います。最近は、すぐに役立つことだけやりたがる若手が多いと聞きます。それが本当かどうか分かりませんし、若手だけでもない気がします。自分を磨き、また鞘の中に収めておく。いつ使うのか分からないけれど、刀は常に研いでおく。そういう人間でありたいと思う今日この頃です。

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