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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

会社と自分の関係を見直すことは無理なのだろうか

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 球団代表が、組織としてのあり方に疑問を呈した結果、退職に至ることになりました。老害だとは思いますが、一野球ファンとしては残念なことです。
 最近、スティーブ・ジョブズ 上下巻を読んで、会社と個人の関係性について考える機会が増えています。
 
 スティーブは、Aクラスの社員だけしか採らない、と社員のレベル低下に懸念を抱いていました。まあ、世の中、Aクラスとガラクタを作り出すような人しかいない、という分類なのでそうなるのでしょうが、いわゆるぶら下がり社員の排除ということになるのでしょう。
 
 世の中いろいろいてもいい、とは言う方も多いのですが、いざ自社にいると困りもの、ということはあると思います。本来の会社の目的、プロジェクトの目的はそっちのけで、社内業務の邪魔になる人が世の中に存在するのも事実ですよね。本当に給与を支払っていいのか、と疑問に思うような人も。
 
 このブログでは何度か取り上げているのですが、2002年に発売されたドラッカーのネクスト・ソサエティ では、雇用の多様化について書かれています。当時の日本では、今よりも正社員が当たり前という時期でしたので、日本ではまだ早い本だったのかも知れませんが、今の時代ならどうでしょうか。
 正社員だとしても、自社のトップに対して、ダメなものはダメ、おかしいものはおかしい、自社の目的、目指すモノに見合っていない、間違っている、ということを言えるようにすることは難しいものでしょうか。
 
 それは別に、正社員ではなく契約社員にする、といった雇用形態のことだけではないと思います。先日友人と話していたのですが、dependしない、つまり企業に依存しない生き方があってもいいのでは、と考えている次第。うまく言えないのですが。
 
 会社が、という言葉はありますが、実際に会社が社員をクビにすることはなく、会社が一人で歩き出すはずもありません。会社と呼ばれる経営者、管理職がいるだけのことですよね。つまり、どちらにいても個人の集合体に過ぎないわけで。
 
 会社と自分が対立構造にならず、依存しすぎず、お互いを上手に活用し合える関係性を構築できればベストだよな、などと感じた休み明けです。

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