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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

僕がグルーポン(および類似サービス)を使わないシンプルな理由

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ネット販売おせち 苦情で返金(NHKニュース)

 
 おせち料理がひどい状態で届いた。1日にそのニュースをツイッターで知りました。写真を見る限り、確かにあれはひどい。(写真を見たい方は、検索してみてください)
 今日は、このお店を追及したいわけではないです。そうではなく、こういったクーポンサービスについて、です。
 
 数ヶ月前に、とある知り合いの紹介で、グルーポンのようなサービスを立ち上げたいという相談を受けたのですが、全然気乗りがしない。だって、そのお店の適正価格を下げて売りましょう、さらにマージンも取ります、というサービスですから。
 70%引き、中には90%引きなんてのもありますが、ちょっと考えてみましょう。飲食が利益率が高いとしても、5,000円のコース料理が1,000円で売られて利益が出るはずはないですよね。もちろん宣伝料なのでしょうが、では5,000円のコースを1,000円で食べた人は、次回5,000円支払って行くでしょうか?僕はここに疑問があります。
 
「行かないだろうな」
 
 これが僕の結論。よほどの有名店なら別でしょうが、80%オフででも客を集めたいお店だとすると、知名度もないのですから、他に集める手段が無くなってしまいます。すると、また80%オフをやるしかない、というスパイラルに落ち込むのではないんだろうか、と思うんですよ。
 
 もちろん、過当競争の中でどう生き残るか、を考えているわけですから、いろいろ模索されての選択だと思います。しかし、結果的に大勢の人が集まっても、それは値段に集まってきたということに過ぎないのではないかな、と。
 
 Twitterを集客に上手に活用した例では、豚組(@butagumi)の中村仁さん(@hitoshi)が有名ですね。美味しいものをたくさん出してくれるけど、割り引くわけではありません。Twitterという便利なツールを使って、予約できる。で、お店に行ったら美味しい上にサービスレベルが高い。とても気持ちよく食事をさせていただける。だから、また行きたくなる。お店も、何か割引をするわけではないですから、まさにwin-winですよね。
 
 豚組さんの宣伝をしたいわけではありません。飲食業界は昨年より2011年のほうが厳しいという見方も多いです。だからこそ、自分たちのバリューを見直すときなのかも知れません。どうやって差別化するのか。それは、価格ばかりではない気がします。
 昨年、ある知り合いと270円均一という居酒屋に入りましたが、狭いスペースに詰め込まれて、なんだかブロイラー気分。10分で出てきたことを思い出しました。

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