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マイケル・サンデル氏の白熱教室は、日本人教授にも出来るだろうか

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年明けに、マイケル・サンデル氏の白熱教室をテレビでやっていたのですが、時間帯的に全部見ることが難しかったこと、録画できる環境がなかったことがあり、DVDを購入しました。
iPhoneに取り込んで少しずつ見ているのですが、ものすごく迫力があるし、レベルの高い議論が繰り広げられていく。さすがハーバード、と思いかけたのですが、ちょっと待って。これは、日本人教授には決して出来ないものだろうか、と。

僕は日本の大学に行っていないので、聞き伝えでしかないのです。また大学の立ち上げをやっていたので、その時に来ていた教授たちくらいしか分からない、という前提ですが。
マイケル・サンデル氏が、この授業の中でやっていることは、絶対に答えが一つではない問題を投げかけ、その後はファシリテートしているに過ぎない、というように感じたんですね。ただ、ファシリテートのレベルが、素晴らしく高いわけですが。
ファシリテーターという役割は、小手先でツールを使いこなすことではありません。そこで発言した人が言ったことを、周りが分かりやすいように整理して伝える、つまり通訳でもあるんですよね。だから、周りの理解が深まり、さらに議論が活性化する。

マイケル・サンデル氏の経歴を見ると、どこかの経営者をしていたとか、ベンチャーを起業したといったことは無さそうです。つまり、大学の違いはあれど、日本にも似たような背景の教授たちはいるのではないか、と思った次第です。

日本では、小学生の頃から、答えは一つ、というテストばかりを繰り返しています。だから、社会に出ていても、答えを欲しがる傾向があるように感じています。「どうすればいいですか?」という質問をするビジネスパーソンが多いですね、年代問わず。

出来れば、白熱教室日本版が、多くの大学、専門学校、あるいは高校で行なわれるといいな、と思います。答えのないことを議論する。それは決して無駄なことではない、ということを知って欲しいと思う次第です。
賛否両論あるとは思います。僕は、ビジネスの視点しか見ていないと思いますから。










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