電子書籍の普及が早いか、貸本屋の裁断本が早いか
僕のタイムラインで拝見したのですが、Yahoo!オークションには多数の裁断済み本が出展されています。余談ですが、裁断か断裁か、ちょっと調べてみましたが、両方正しいようです。
で、他の方が「ブックオフに断裁済(裁断済)コーナーができるのでは」と書かれていました。ブックオフだけが中古書店ではないので、どこかが先に仕掛けるかも知れません。僕個人的には、貸本屋さんが一番早いんじゃないか、なんて思っているんですよね。
昔は都内だけでも3,000店くらいあったと言われる貸本屋ですが、今は4店舗(都内?)だという情報があります。
でも、裁断本を置くことで貸本屋業が一気に復活してくるんじゃないか、なんて個人的に考えています。貸して代金を受け取るということに変わりはないのですから、切ってあってもいいんじゃない?という曖昧なところを突いてくるお店が出てきても不思議じゃないかな、と。この辺りは、レンタルDVDやCDに通ずるものがあるんじゃないか、と思うんですよね。
裁断サービスはどんどん増えてきて、そして伸びてきているようです。出版社が電子化に躊躇している間にも、どんどん普及しているんですよね。
もちろん、電子書籍にも、文字情報だけのものもあれば、iPadを活用した村上龍さんの歌うクジラのような、動きをいれたものもありますが、もしかすると「TachWaveの電子書籍が紙の本より高い理由」が、ヒントになるかも知れませんね。
最終的な価値は市場(購入者)が決めるでしょうが、まずは自分たちがしっかりと価値付けを行わないと、電子書籍にかかわらず、無限の低価格競争に飲み込まれるだけです。
その通りだと思います。大事なことは本記事担当の本田正浩さんが書かれているように、「値付け」ではなく「価値付け」を行なうという点です。著者の取り分がどうしたとか、電子出版で儲けよう、ということではなく、読者にとってどんな価値があるのかを考える、という視点が大切ですよね。
今回のtechWaveの電子書籍は、英語学習法なのでさすがに読まないと思いますので買いませんが、次回興味のある本が出てくれば、きっと買うだろうと思います。