選挙に見る、ネットを怖がる人たち
今年の夏の選挙では、ようやくネットでの選挙活動が認められるような雰囲気。と思いきや、ブログは良いけどTwitterはダメとか?Twitterはなりすましができる、というのが理由だそうですが、ブログは出来ないのか、という疑問に行き当たります。
まぁ確かに、管理されたサイトに、郵送かなにかで届けられたID・パスワードで入るようにすれば、なりすましの確立は減りますけどね。
僕らが疑問に感じるのは、そもそもネットというものは、そういう風に使うモノなのかということでしょうね。せっかく双方向でコミュニケーションをとることが出来るものなのに、片方向ならOKとしてしまうところ。
これって、選挙だけの話ではないように思います。普段ネットに接していない人、あるいはネットといってもニュースを見たり、ネット通販を利用する程度の人と、ブログやTwitterで双方向コミュニケーションを活発に利用している人とでは、全然感じ方も違いますし、情報量も違う。だから、考え方も、とらえ方も違うわけです。
先日、ある人が「最近、ソフトバンクの孫さんって見ないよね」と仰有いました。僕からすれば「はぁ〜?」なのですが、その方の言葉を意訳すると「最近、テレビで見ないよね」ということなのだと思います。
一時は、いろいろな意味で(ニュースで)テレビに出ていた孫さんが、最近は見ないな、ということなのですよね。
しかし、普段からTwitterを活用している孫さんを知っている僕たちは、もうこれは積極的に活動しているわけです。Ustreamで5時間も対談しているわけですし。昨日も、リアルタイムで商品発表会を見ていた人も多いことでしょう。
以前、あるネットを活用した教育機関にいる人が「ブロガーって怖いよね」と言っていたことがありました。彼曰く「ブロガーは、2ちゃんねるユーザーみたいで怖い」ということなのです。
これを否定するのは簡単ですが、理解できない人に頭から否定しても意味のないことですよね。怖いものは怖いのですから。
これは、ITエンジニア(SEやプログラマとも呼んだりしますね)にも言えることです。ネットサービスを活用しているITエンジニアばかりではありません。むしろ、ネットサービスは、うちの奥さん程度しか利用していない人って多いんですよね。
ブログを書いたこともないし、Twitterも利用していない。ネットは(芸能なども含めて)ニュースを見る程度。あとは、技術情報を探すとか。(こっちが多いのかも)
普段からネットを活用している僕たちと、そうではない人とで感じ方が違うのは当然といえば当然。でも、これだけ利用者も増え、情報も溢れているのですから、活用する方がいいんじゃない、と思ったりします。
ネットを怖がる人たちに、どうしたら理解してもらえるんだろう、と考えている今日この頃です。