中国にはいまだに偽物が溢れていることに感じた徒然
COMPUTERWORLD.jpの「中国のコピー品メーカー、模造MacBook Air、大型iPhone風タブレットを披露」という記事を見て驚きました。偽物を作ったことではなく、この偽物を作ったTesoの担当者の言葉です。
「コピー商品を作るなら、最も高価で最も人気の高い製品をコピーしなくては」
呆れるとかそういうことではなく、いろいろな意味でリテラシーの問題なんでしょう。なんか、違う方向に志が高いというか。(苦笑もできない)
さて、これはAppleが解決するでしょうから、僕が四の五のという問題ではないのでしょう。そうではなく、これを見てどう感じるでしょうか。
「中国はいいモノを作れない」
「中国は偽物づくりが好きだ」
「何を作っても、中国ではコピーされてしまう」
「中国とはビジネスをしづらい」
まず、中国を一括りすることに無理があるように思いますが、それは別の機会に書くとして、ご存じの通りMacBookなどApple製品の多くは中国で作られています。なので、いいモノを作れないということはないのだと思います。いいモノを作るかどうかは、それを委託するまえに設計がどうなっているか、そしてインストラクション、マネジメント、というところに依存するのでしょうから。
偽物づくりは、その昔日本でも多く行われました。僕は大阪にいたころ、とある質屋さんと知り合う機会がありお店にお邪魔したところ、堂々とブランドバッグ、時計のコピーが販売されていました。(1983年頃)その店主いわく「これは日本製だから、モノがいいんだよ」ということでしたから、日本で販売されていただけではなく、製造もされていたようです。(数年後に、工場摘発のニュースを見ました)
このMacBook Airと書かれた製品は、何をどう考えてもWindows XPを搭載したものなんですよね。決してMacOSを搭載したものではない。なので、Apple製品と比較できるものではありません。Apple中国サイトには、ご存じのMacBookが並んでいますしね、当たり前ですけど。
ただ、そろそろ中国もこういうものが見本市に出店されるということが起きないようにしないと、国際社会について行けなくなるように感じています。出店するメーカーの問題は当然ながら、見本市開催の責任というものもあると思うんですよね。
さすがに上海ではこういうものを「堂々と」販売されることは無くなってきました。5月には万博も始まりますからね。
アニメを含めたコンテンツの保護は進んでいるようなので、こういった製品のコピー撲滅も進めてもらえると、と思います。もちろん、OSなどソフトウェアのコピーも。