教育の現場から見たインターネット
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今までゲスト講師として関わっていた専門学校に、3学期から本格的に非常勤講師として教壇に立つことになりました。
ビジネスに関することを教えるわけですが、学生たちはPC慣れており、インターネットも難なく使います。ただ、これからの世代は「慣れている」だけでいいものかどうか。
以前聴いたことがあるのですが、とある学校で学生に「調べるように」という指示をしたところ、「検索して見つからなかった」という回答ばかりが来たとか。ネットで検索して無ければ「世の中にない」くらいに考えているようです。
情報というものは、いつでも無料で検索できるものばかりではないし、デジタル化されているものばかりでもない。それを知らないということなんでしょうね。
日本には立派な図書館もたくさんあるし、ビジネスに関する情報であれば有料で購入するようになっているものもあります。学生が有償で買ってくるかどうかは別として、そういう仕組みになっていることを調べることくらいは出来なくてはならないわけです。
上司から「調べてくれ」と言われて「ありませんでした」だけの回答ではNGですよね。「無料ではありませんでした」とか「国立(くにたち、じゃなくて)国会図書館に行ってきていいですか?」といった回答を必要とすることもあるわけですよね。もちろん、費用対効果や時間との兼ね合いはあるわけです。
これらのことが出来ていない教育の現場で、学生のことを四の五の言ってもしょうがない。教えてこなかったほうの課題も大きいわけですから。
これからを背負ってくれる人たちに、少しでも役に立つ人間であるよう、僕自身も勉強を積み重ねなくては、と思う今日この頃です。
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