日本航空と全日空、そんなに違うの?
日本航空の再生が話題になっていますね。僕は、海外に出るときには日本航空を使うようになって10年くらい経ちます。その間に全日空も何度か利用しましたが、正直言ってそんなに差があるのか、片や破綻寸前で、もう一方は就職人気企業ナンバーワンというほどの差が、ユーザー視点で見た場合には全く伝わってきません。
かつてダイエーやカネボウで実績のあるメンバーが集まったそうです。が、本当にその実績がよいのでしょうか。
どこかに書いてありましたが、GMに相当する再生プロジェクトである、ということです。確かにアメリカでは、ユナイテッド航空はホワイトハウス系と言われ、ノースウエスト航空はペンタゴン系と言われていますが、いわゆるフラッグシップキャリアというと「??」という感じです。アメリカン航空もありますしね。
しかし車で考えると、GMは間違いなくフラッグシップ自動車会社なのではないか、と思います。フォードでもなく、クライスラーでもなく、GMかな、と。
同様に、日本では自動車会社のフラッグシップは決めづらいように思います。トヨタはトップですが、天皇家は日産車(プリンス)に乗っているそうですし。
そう考えると、日本航空とGMはそれぞれの国において同じような位置づけである気がします。とすると、GMの再生(まだまだですけど)と同じような視点が必要である気がしますね。しかも、日本スタイル、日本人の顧客に合ったやり方で。
個人的には、日本航空が無ければ全日空、あるいは他の国の航空会社を使えば済むことであるのかも知れません。ただ、そうではなく、フラッグシップキャリアの存在を簡単に考えてはいけないように思います。その一方で、半官半民という曖昧なところに甘んじてきた人たちがいたのも事実。完全に民間企業としてフェアな土俵で生き残る努力が必要である気がします。
僕たちが若い頃、銀行が無くなるわけがないと思っていたのと同様に、日の丸を描いた航空会社が窮地に立っている。一つの時代だな、としみじみ思う今日この頃です。