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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

サービスの使い分けを考えたい 〜Saasの信頼性〜

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 たまには、ITのことも・・・。(^^;

 谷川さんが「SaaSってまだ信用ないんだなぁ」というエントリーを書かれています。元ネタは、東京薬科大学のこのニュースになるわけですが、Google Appsの信頼性に不安を感じたので、自分たちで作り上げる、ということにはいささか疑問を感じます。
 いえ、どの団体が何をしようと勝手ですし、そこに四の五のケチをつけるつもりは毛頭ありません。ただ、それを自分が関わる企業や団体である場合、どう考えるかなんですが。

 まず、大学で使用する場合、教育機関向けに無料サービスを行っているのはGoogle Appsだけではなく、Windows Live(TM)@eduというサービスもあります。このように、Googleとマイクロソフトという2大巨頭を比較するのみならず、この機能は無料サービス、この機能は外部の有償サービス、ここだけは内部で構築する、といったことを考えることで、コストが大幅に抑えられたり、使い勝手も向上することだってあると思います。

 僕は技術者ではなく、ユーザーの視点で見ているのですが、ユーザーの視点で非常に使いにくい社内イントラなんてのもあります。IEでしか使えなかったり、端末にアプリケーションをインストールしなくてはならないとか、ID、パスワードをいくつも覚えなくてはならなかったり。
 個人情報や機密情報にに関わるシステムは社内にあるべきなのでしょうが、別に気にしなくても良いパートは切り出して、外部に委託する方法もあると思います。また、有償サービスも、SLA(サービス品質保証型契約)を気にしなくて良いサービスと、ある程度のSLAを考えなくてはならないサービスも切り分けることが出来るかも知れません。

 情報システム部門の業務は、こういったところが重要なのだと思います。何でも外部にお金を払って丸投げ、では脳がない。ちゃんと考えて、コストを抑えるべきところは抑え、お金をかけるところにはしっかりかける。これが大事なのだろうと、この記事を読んでいて感じました。

 と、偉そうなことを言ってみても、これらを切り分けるのはかなりの知識、智慧と作業を要するのは事実です。
 情報システム部門に丸投げせず、全社的に取り組む。これが大事なんでしょうね。僕もそうあらねば。

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