連日、ニュースになっている英会話学校NOVAの問題について、私が知っている情報を交えつつ、考えてみたいと思います。一時期、NOVAさんからお仕事をいただいたことがあり、現場のスタッフの方々の熱意も知っているので、私は、NOVAは批判されてはいますが英語教育への功績も大きかったというスタンスでいます。

さて、NOVAでは高額な受講契約をしなければならないというイメージがあるかもしれませんが、1レッスンあたりの単価はそれまでの業界標準を大幅に下回る低価格でした。600レッスンなどという大きな契約をしなくても、1年で50レッスンといった少ない契約であっても、相場と思われる価格より低かったのです。

英会話スクールの事業というのは、教室の賃料と講師・スタッフの人件費が固定でかかってしまうものです。事業がどれだけ大きくなろうと、固定費が回収できて楽になるということはない。実際、本部の方が「本当に採算ギリギリの受講料を設定しているんですよ」と語ってくれたことがあります。

賃料と人件費が料金の多くを占める、という意味では、英会話のレッスンの価格は、美容院に1回行く価格と同じくらい、と考えるとピッタリ来るかもしれません。月に1回と決めて行く人、気分転換や自分をリセットしたくて行くこともあれば、大事な行事の準備のためなど、多くの場合、美容院に行くというのは何らかの決心があってのことのはず。毎日、美容院に行って髪の手入れをしてもらえれば、そんな楽な話はないけれど、値段が安いものではないし、第一、気に入った美容師の予約は簡単に取れるものではありません。それで、家で頑張ってお手入れしようということになる。

英会話スクールも、本来はそれと同じで、海外旅行前だからとか、もうすぐTOEICを受けるからとか、何か決心があるときに時間もお金も集中して投下する。それ以外のときは、やっぱり、努力が必要。家で自分で勉強するということが必要だったはずなのです。

NOVAの教訓を通して、いいレッスンを受けようとすれば、やはり1回の通学に4000円とか5000円は見ておいたほうがいいこと。それだけの受講料を払うのだから、受講生の側にも強い目的意識が求められること、そして、英語力をキープする、弱点をケアするといった日常の学習は、スクールに頼らず自分でやるべきなんだ、ということを改めて思い返しました。

Kyoko S.

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杉本 京子

杉本 京子

企業研修講師。Eビジネス研究所の研究員として ITおよびネットビジネスに関する研究、業界支援活動を行う。

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