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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

現実世界での仮想現実空間という立ち位置を考えてみた『ブロガーズ・ミーティング@シスコシステムズ』

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21日に開催されたブロガーズ・ミーティング@シスコシステムズ、参加してきました。エントリーをあげるのにちょっと時間が空いているのですが、それなりに考えることがあって、文字にするのに時間がかかってしまいました。ま、一応「本業が忙しくてそれどころではなかったんですよ~」という誰も本気にしてくれない言い訳もあるんですけどね。

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↑すでに外のブロガーのエントリーに同じような写真があるのは判っているんですが、一応お約束

 

これがうわさに聞いたシスコさんのテレプレゼンスで、あるか

受付から誘導されて、住所は赤坂、でも事実上六本木にあるシスコさんのビルのとある部屋に。会議室にしては遠いなぁと思ったその場所のドアを開けたらそこにあったのが、この設備。

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「をを。これが例の、部屋ごと作る必要があると聞いてた、シスコさんのテレプレゼンスだぁ」

今回のブロガーズ・ミーティングでは大部屋でどこかとつなぐみたいなイメージを持っていたのですが、通された部屋は最大8人で参加するための設備。着いた時には画面は真っ暗だったのですが、時間になり相互に接続したところで目の前に映ったのが、ちょうどこの写真のような感じです。

実は複数の拠点(東京3部屋+大阪)をつないでいて、三つの画面のどれがどの拠点を移しているのか良く判らんぜという話がそのあとのディスカッションの中でも出たのですが、とりあえず同じ部屋に居るような臨場感がある、といえば、確かにある。PCの画面上やテレビモニターに顔だけのサムネールがバラバラ並ぶようなシステム、あるいは幾つかのWindowを切ってそれぞれの拠点が写っているというのではなく、その画面全体である部屋のある人たちの部分を殆ど等身大で移しているっていうのは、なんだか不思議な体験です。

ま、そのために目の前には巨大な液晶のディスプレイがあるわけで、これでサイズを稼いでいるわけですが(笑

 

で、通信屋として気になるのはやっぱり誰がどうやってつなぐのを前提にしてるの?

ここはもう病気ですが、こういうシステムをみると最近は反射的にどれくらいの帯域を使うのかとか、レイテンシー(pingを打ったときの応答時間と思っていただければOKO)はどの程度の条件なのかとか、瞬間に気になって、瞬間に推測し、息をしたらそのまま質問として声になるくらいです。

で、結論から言うと、というか事前に大体わかっていたのですが、いわゆるテレビ会議と呼ばれるカテゴリーのシステムだと結構無線の回線を使っても行けるものがありますが、テレプレゼンスというカテゴリーになると映像への要求レベルとかイメージ情報のシェアの方法などに対する要求レベルが非常に高く、下手すると放送事業者からの要求より高いかもしれません。

ということで、そこらへんを中心に、結構勢いよく質問しちゃいました。でも、その場でのご回答、およびそのあとの懇親会の場で改めてお話していただいた関係者の皆様には本当に感謝いたします。ありがとうございました。

 

 

でも、ワタシ、そんなに怖い顔してました?

ちなみにワタシ、今回は結構問題意識を最初から持って参加していました。基本的な勉強はしてあったのですが、担当している方に聞きたいことが結構山のようにつみあがった状態。で、それを頭に置きつつ、説明を聞いていました。真面目に。本当に真剣に。

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すると、参加している或るブロガーの一人がTwitterでボソっと

「i永さん、怒ってる?」

え~。すっごく真面目に話を聞いて、その裏側で色々考えてるだけですよ~!そんなに怖い顔してたかなぁ?

で、その話も含めてのコメントで、とにかく自分は画面を見ているので、自分が写っている意識が薄くなるというのがある気がするんですね。相手の空気は共有できるけれど、こっちの空気を相手先が共有しているという意識が持てない。下手すると気を抜いてそれこそTwitterで遊んだり別に内職したりしても、本人がそれに気づかないと自然にそんな風にふるまってしまいそうです。

相手の空気は共有できる。確かに相手のことはよくわかる。
こちも相手が共有しているというのは、きちんと理解しないといけない。

古い人間には、色んな事を考えながら接しないとだめな世界がそこにある感じがありあり。ま、そんなことを考えつつ、これからのコミュニケーションのことを考えたセッションでした。

 

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