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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

情報の価値は利用者が判断する・・・と改めて思う今日この頃

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加藤恭子さんの大企業ではデジタルデバイド的なことが起きている?にふと思い立って。
世の中で流れる情報を常に眺めておく必要性は、ある意味どんな業種業態でも同じという気はします。もちろん緊急度、重要度、新たな情報が流れる頻度など、それぞれ状況は違います。でも、ある程度差はあれ、過去から学び、今を知り、将来を俯瞰するという行動自体に差は無いのではないかと思っています。


「情報に対する感度」と「行動」とのギャップ

基本的にインターネットはタダの土管で、その先にある情報が欲しければそこを通って探しなさいっていうもんだと思っています。しかもPCなりケータイなりといった機器を使って自分から動かないと駄目という意味では、たとえば新聞を読む、雑誌を読むなどの行動よりもハードルが高い気がしています。(すいません。古い人間なんで)

で、問題は自分で動かなくてはいけないということ。そりゃYahoo!でもiGoogleでも、あるいは何らかのRSSリーダーみたいなのを使えば、かなり自動的に情報を自分のPCなりケータイなりに流し込んでくる仕組みは作れる訳ですが、まず問題意識が薄いと使うこと自体もそうだし、更に自分用にカスタマイズするのも大変。そもそも漫然と情報を・・・ということだと、何となくニュースサイトとかを見て終わり。

要は必要性があるかどうか。それを感じているかどうか。問題意識があるか。


昔からよく言われていますが、ノイズのヤマに埋もれるのは嫌なモノで・・・

切っ掛けは何であれ、求めるものが何であれ、何かしら情報を掴みたいと思えば、ニーズがあるのなら何か行動を起こすものだと思います。やり方がわからなければ誰かに聞こうとするし、SNSやらブログに手を染めるのも何らかの切っ掛けがあってこそ。同窓会でも、同好会でも、単なる趣味でも、もちろん仕事上の必要性でも。


それに対して、色んな形で制限をかける必要があることも有ります。

今も時々話題になっているケータイの未成年へのアクセス制限問題だったり、企業のポリシーによる制限だったり。ケータイのアクセス制限はちょっと次元が違う話ですが、それが企業活動の中で必要な行動で、でもそれを別のレベルで規定したポリシーで制限されることがあると・・・ 極論すると企業自体が情報鎖国を強いている状況すら起きてしまうのかもしれません。

実はちょっと前に、ある企業で社外へのWebアクセスに対してあるポリシーを突然適用したことがあったときの騒動を聞いたことが有ります。いわゆるWebメールやら各種のサイトに対しての一斉検問の実施です。ただ企業全体としては色々な部門の人が業務上色々なサイトを常にチェックする必要が有ります。それこそSNSや掲示板系のサイトでの状況を常にチェックしておく必要があったりします。それがある朝一斉に見えなくなったそうです。

これはそのポリシーを「決定」した部門と社内全体との意思疎通の問題で、実際適用されたその朝は企業全体のあちこちでパニックが起きたそうです。さすがに大問題になって即日適用停止とし、数日してから改めて間違いなく業務上必要無いと思われる、例えば純粋なアダルト系のサイトなどの類へのアクセス制限ということで落ち着いたそうです。

凄く乱暴に言うと、ケータイ事業者のアクセス制限と根っこは同じで、ホワイトリストの考え方なのかブラックリストの考え方なのかということですね。


個人の情報感度と組織の方針、そして業務上の必要性の関係

この手の話は、もつれる時はもつれるんだなというのがその話を聞いたときの印象です。何れにせよ私の場合には今現在は業務上の必要があって毎日Google Readerには200から300のフィードが飛んでくる状態。Google Newsでキーワードで引っ掛けるものやら、どこかの会社のプレスリリースやら、もちろんニュースサイトからの直接のフィードやら。もちろん会社のポリシーとしてアダルトサイトはアクセス禁止ですが、今のところ業務に必要なサイトへはアクセス制限はかかっていません。おかげで仕事がはかどっているのかどうかは解りませんが、とりあえず問題は起きていません。

ということで、日々高まる情報へのニーズは何とか充足できている感じです。
各種のツールを駆使して必要な情報に限りなく楽にすぐに到達できるように努力もしています。

・・・が、一番の問題は自身の情報処理能力。
パンクしそうです。

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