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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

これがGoogleの通信事業への本音?

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ゴールデンウィークにネタの棚卸し。4月3日のGoogleのブログのエントリーにあった米国の周波数競売の話です。
Cone of silence (finally) lifts on the spectrum auction


"open applications" と "open handsets" を免許の条件に加えることだった

かなりきっぱりと言い切っています。実際のところ、元々通信事業を自らは手がけていないGoogleが落札できたところで本当に事業として展開できるのかという議論は元々ありました。結果的にベライゾンに決定したことでその件についての検証は出来ないわけですが、元々”市場開放”が目的だったとすると、かなり壮大な賭けを行って事実上勝ったともいえます。日本とは事業モデルが異なる部分がありますが、色々な手段で囲い込みを行っていること自体は変わり有りません。そこに風穴を開ける事が目的だったとすると、FCCも他の事業者も上手く踊らされてしまったといえるのかもしれません。

ただ、ユーザーが将来的に受けるであろう利益を考えると、誰かがどこかの時点で今回のようなことをやる必要が、少なくともアメリカの市場ではあったのは確かなようです。通信事業者から見ると見事な外圧。そもそも本気で通信事業やるなら既存の事業者を買いまくればいいじゃんという議論もあったりしましたが、そこまでやらなかったのは結局こういうことなんだろうなと今になってみれば思ったりします。まぁ、あっぱれです。



しかし、このエントリーの冒頭は中々緊張感があります

FCCが仕切った今回の競売。エントリーは書類ではなくオンラインだったそうで、数十億ドルの単位の入札がクリック一つ。普通のインターネットのオークションとは桁が違うけど、手順は基本的に同じというのが何だか凄い。儀式としては拍子抜けするくらい簡単なのが凄い。

こういう形でビッグビジネスが動くんだなと思った次第です。

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