THE SHOW MUST GO ON:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) THE SHOW MUST GO ON

通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

最近時々メディアで目にする、CD-RやDVDに焼いたデータが消失して大変な目にあったという話。正確には読めなくなった訳ですが、目にするたびにそんな風に思いこまれても・・・と思ってしまいます。思うところは判らんでもないです。知っている人は知っている。でも、知らない人は知らない。CDやDVDもモノです。そもそもモノには寿命があるものです。


そもそも寿命が有るもの

CDやDVDのデータはとても長持ちする・・・というか、殆ど永遠と思っている方が結構いらっしゃるんじゃないかと思います。それぞれのメディアが登場したころから色々と言われていましたが、メリットとかだけが強調されて、寿命という問題は未だにあまりクローズアップされていないような気がします。

たとえば写真。ネガは古くなると退色して、たとえば白黒写真はセピア色になったりします。カラー写真はなんだか色が薄くなります。そんな画像をスキャンして、必要な処理をソフトですれば、ほら、もうバッチリ。昔の写真が生き生きと蘇ります。
ここまではOK。

そんなデータをCDやDVDに保存して、いつでもみれるように整理しましょう。
まぁ、これもOK。

ネガや写真のプリントよりもずっと長持ち・・・というメーカーや写真屋さんがいるかどうか解りませんが、意外とそんな風に思っている人がいるような気がします。
でも、CDやDVDには寿命があるんです。

過去の貴重なデータや文書。ハードディスクは壊れるし、容量も限られてる。保存するにはCDやDVDに移動させてしまいましょう・・・解らんでもないです。
でも、CDやDVDにも寿命があるんです。

音楽のCDはレコードと違ってとても長持ちします。
これは難しい。溝に音を刻んで録音したアナログ・レコードの方が長持ちする可能性が高いかもしれません。少なくとも私の実家には、まだ聞くことが出来るLPレコードが200枚以上あります。一番古いのは父親が大事にしている数枚の1950年代のクラシックのLP。いまや貴重なので滅多に再生しませんが、盤面はしっかりしてるので、多分まだ大丈夫。
それはともかく、とにかくまずは保存方法に注意しましょう。傷だらけは論外ですが、正しく取り扱い、ただしく保存(これが実は大変ですが)すること。でも必ず寿命は来ます。

古いデータが読めるソフトが無くなるのは別件ですか?
別件です(笑) これはこれで大きな問題ですが。


寿命が有るとは思っていない?

それはさておき、意外とCDやDVDに寿命があるのを知らないというか、考えたこともない方が結構いるのではないかと思います。単なる参照用とかいくつかやっているバックアップのひとつとしてではなく、唯一のアーカイブとして一枚のCDやDVDにデータを焼いて、元を消してしまう。

でも、製造時に保証されたいわゆる賞味期限が公表されているか否かに関わらず、説明書きに保存方法も含めた注意が書いてあるのに気が付いているかどうかに関わらず個々の製品ごとに寿命が有りますし、有る意味それが品質と価格の裏付けになっていたりします。もちろん、ブランドによっても違いがあります。別に誰の肩を持つわけでもありませんが、でも安いモノには安い理由があるし、ブランドにも意味があるし。ただ、単純に高いから、あるいはこのブランドなら長持ちとかといった話でもないのが難しいですが、いずれにせよ永遠にモツものではないはずです。

そもそも、CDやDVDには寿命があるんです。


じゃ、いったいどうしたら良いの?

ま、それはいろいろあるわけですが、取りあえず私は複数の外付けハードディスクに同じもののコピーをおくようにしてます。250GBとか500GBのディスクなんて本当に安くなりました。これでデータの消失に少しでも備えれたら安いもんだと思えます。

たとえば撮影した写真を現像してプリントして、それをアルバムに入れて・・・ 実は私はデジカメよりも銀塩写真(フィルムですね)の方が個人的には好きですし、信頼できる写真屋さんに頼めばプリンターのインクの残量を気にせず60分でプリントが出来上がるし、そもそも電源なんか入れなくても、それこそ寝っころがっても見られるプリントした写真が大好きです。

が、今まで撮影した数百本におよぶネガやポジ、間違いなく数千枚におよぶ写真を整理する甲斐性もありません。結果的に不本意ながらデジカメに頼る最近は、過去に何度かデータの消失という事故にあったこともあり、ネガの退色なんかより遥かに強くデジカメのデータの消失に極度に怯えています。
よってもって、ディスクごとバックアップを取りまくる私は、立派な小心者ですね。

企業のシステムとは要求レベルが違うから

たとえばRAIDを組んだディスクサーバーのクラスターや巨大なオンライン・ストレージが有ればより良いのはもちろん解ってますが、電気代、置き場所、騒音、メンテナンスの手間、そしてそもそもそこまでやるかという意識のバランスですね。大事は大事なんですけど、所詮個人的なデータですから。費用対効果やTCOのバランス。企業の場合には単純な支出とは別に機会損失や遺失利益みたいな軸も作れますが、個人の場合には単純に支出。


とはいえ

何に使うかはさておき、個人的には自宅に小さいなりにマシンルームとか、サーバーのラックが有るとそれはそれで素敵だとは思いますが、そもそもカミさんが許してくれるわけがありません。気が付いたらラックは洋服ダンスか浴室乾燥代わりに使われるか、あるいは死ぬほど嫌がられて撤去する羽目になるでしょうし。

まぁ、勝手に悩んでいろと言われたらそれまでですが(笑

P.S. 2008/2/25 18:00 一部の文字に変な属性が付いていたのを修正しました。すいません・・・

bibendum_iwa

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コメント
とおりすがり 2008/02/25 18:49

投資信託やケータイの料金プランでもそうですが、世の中は最近「書いてないことは期待するな」というのは暴論であり、「書いてあっても小さかったり読まれないようではダメ」という流れに行ってます。ここは「書き込みメディアの保存期間は有限である」と声高に言わないと負けます。それを言うと売れなくなるから言わないというのは、自ら負けを引き込んでいるのではないでしょうか。

個人的にはコピーワンスと書き込み媒体の寿命との兼合いについていくら仕様を説明しても消費者が納得するとはとても思えないので、どう落とし前を付けるのか気になります。

いわなが 2008/02/26 10:29

とおりすがりさん、コメントありがとうございます。
確かに難しい問題ですよね。特に今回取り上げたのは製造物の経年変化という問題なので、説明が非常に難しいと感じています。
そもそも責任のある部分は私も色々な場面で感じることがある提供側の説明責任というところに帰結するとは思っているのですが、一方それを入手(利用)する側として対価を支払うのだから・・・ 自分で稼ぐ給料以外に収入が無い私の場合そこからお金を払うしかないので、自衛というほど大げさではないですが、自分は何に対してお金を払うのか、そして最低限それがどういうものかを知る努力を、出来る限り、出来る範囲でしようとは心がけています。
とは言え、衝動買いの誘惑に勝つのが難しい場面も多々ありますが。

Ifreeta 2008/02/27 09:50

普段仕事でCD-RとかDVD-Rとかを購入する時は一年未満の消耗品として処理されてます。何故か長く使えるものと錯覚するんですよねえ。

データの保持だけを考えるとP2Pのシステムが良いのだけど、色々問題もあるんだよなあ。

プライベートデータ(自分で作ったもの)は、そんなに多くならないのでバックアップを定期的に取るしかないのでしょうねえ。

逆にデータが自然と消えないので、昔の磁気テープが捨てれない現状もあります。

いわなが 2008/02/27 11:14

Ifreetaさん、コメントありがとうございます。
モノへの接し方とか考え方というのは、たとえ同じモノでも仕事と個人の立場では微妙に違いますよね。モノに対する価値観、そして支払う対価への価値観が全然違うような気がします。でも物理的には同じモノだったりするわけで・・・
とりあえず私は、プライベートなデータについては誰も助けてくれないのでコマメにいくつかの方法で併用してバックアップ取るしかないなと思っています。かつてメーカーに身を置いた経験から世の中に壊れない製造物は無いと思い込んでいるところもありますし。


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岩永慎一

岩永慎一

外資IT、日本のIT系を経由して現在通信事業者に勤務。営業やSE、更にはコミュニケーション系を中心にありとあらゆるマーケティング関連の仕事を経験してきたが、現在は通信業界の特殊部隊として常に完全装備で課題に取り組む。

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