みのむしうさぎを知っていますか?
来年は、ウサギ年ということで。
一生に一度お目にかかりたいものがある。
「みのむしうさぎ」である。
どうやら、東南アジアの方に生息しているらしい。
白いふわふわの短い毛に、くりっとした目。ふさふさした細長い尻尾。褐色がかったブチのあるものもいるそうだ。
体長は約7cm、手のひらにのるサイズだそうなので、もしかしたら「みのむしうさぎ」は俗名で、ウサギではなく、ネズミの一種なのかもしれない。
夜行性で、昼間は、その名の通り、木の枝や葉で作った「みの」の中で眠っているという。月明かりの日には、這い出してきて、木の葉を食べる。行動半径は狭く、少しの食糧で少しだけ動く。結構、長寿命だそうだ。エネルギー効率がよいのかもしれない。ウサギ界のナマケモノといったところか。性格は非常に温厚。滅多に鳴かないらしく、鳴き声を聞いた人はいないそうだ。
みのむしというからには、みのを編み上げる技術があるはずだし、木から吊るすための糸のようなものを分泌できるはずだ。だが、相方に言わせれば、いくら小さいからといって、体長7cmもある小動物を吊り下げるだけの糸は考えられないのではないか、とのことだ。そう言われてみればそうである。ということは、木に枯葉や小枝をくみ上げて、その中で生活しているのかもしれない。
生物学に疎いので、学名や詳しい生態は知らないが、見た目も(図は、筆者の期待するイメージ)、少しの食糧で少し動いて長寿を全うし、温厚で争わないといったところも、なんだかかわいい生き物のようである。
...こんな記事を鵜呑みにする人はいないと思うが、毎度のことながらフィクションであってネタである。あしからず。
※安静を言いつけられているため、本も読めず音楽も聴けず終日伏せっている。ラフに執筆済みの手持ちの記事は10本ほどあるが、仕上げることができない。本記事は、PROJECT KySSのWebサイトに2003年3月に掲載したエッセイの抜粋である。
では皆さま良いお年を。